御茶漬海苔「魔夜子A」(1996年9月7日発行)

 魔夜子の願いは、もう一度、ママに会うこと。
 そのためには、閻魔大王から、一年以内に、人間の命を百個集めるよう命じられていた。
 人が殺意を抱く時、その人の前に、魔夜子が現れる…

・「第八夜 地獄コンパクト(後編)」
「魔夜子は鬼山蛇子から地獄コンパクトを取り戻そうとする。
 そのはずみに、コンパクトは床に落ちて、鏡が割れてしまう。
 蛇子はコンパクトで素之子を殺そうとするのだが…」

・「第九夜 地獄ペーパーナイフ」
「素之子は、魔夜子の記憶を頼りに、母親の居場所を突き止める。
 日曜日、二人は母親の家を訪れるものの、魔夜子も母親もお互いの姿が見えない。
 それでも、母親は素之子の言葉を信じ、涙を流す。
 その帰り道、素之子と魔夜子が堤防で休んでいると、蛇子が現れ、背後から素之子を突き落とす。
 頭を強打し、動けなくなった素之子に、「地獄ペーパーナイフ」を手にした蛇子が迫る…」

・「第十夜 地獄ブラシ」
「ちっとも人間の命を集めようとしない魔夜子に閻魔大王は痺れを切らし、深夜零時までに命を一つ集めないと、身体が腐ると魔夜子に告げる。
 その言葉通り、魔夜子の身体は徐々に腐り始め、蛆が大量に湧き出す。
 魔夜子はそれでも人の命を奪いたくないと思うが、素之子に説得され、殺意を抱いている人物のもとに現れる。
 その人物とは、鬼山病院院長、蛇子の父親であった…」

・「第十一夜 地獄香水」
「島村秋子は、高圧的な父親から、ひどい家庭内暴力を受けていた。
 母親は父親のために働いて過労で死亡し、今や、父親の怒りのはけ口は彼女しかいない。
 彼女が父親の死を願った時、魔夜子が姿を現す。
 魔夜子は秋子に、飲んだら死ぬという「地獄香水」を手渡す…」

・「第十二話 地獄バンドエイド」
「鬼山蛇子は、魔夜子を呼び出すには、殺意が必要と推理する。
 そのために、いじめっ子グループを使って、素之子を拉致し、理科実験室で彼女を解剖する。
 蛇子が素之子の心臓の動脈にメスを入れた時、素之子に想いを寄せる織田が実験室にとび込んで来る。
 次いで、魔夜子も現れ…」

・「第十三夜 地獄フランス人形」
「魔夜子のおかげで、一命をとりとめた素之子は織田と急接近。
 蛇子はそれを見て、憎しみをますます燃え上がらせるが、いじめっ子グループの一人、村山青子が蛇子を止めようとする。
 蛇子は、自分に反抗する青子を殺すために、魔夜子を呼び出し、バックから奪った「地獄フランス人形」で…」

・「第十四夜 地獄マフラー」
「蛇子が次に殺そうと目論んだのは、青草警部であった。
 彼は、一連の殺人・失踪事件の最重要参考人は蛇子だと睨む。
 早速、蛇子は魔夜子をまたもや呼び出し、その「地獄マフラー」で青草警部の首を切断しようとする。
 もう無実の人を殺したくない魔夜子は、蛇子が人を殺さないよう強く強く念じる…」
(「恐怖の館DX」VOL.33〜VOL.40に掲載)

2019年10月20日 ページ作成・執筆

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