御茶漬海苔「魔夜子B」(1998年1月19日発行)

 魔夜子の願いは、もう一度、ママに会うこと。
 そのためには、閻魔大王から、一年以内に、人間の命を百個集めるよう命じられていた。
 人が殺意を抱く時、その人の前に、魔夜子が現れる…

・「第十五夜 地獄鏡」
「鬼山蛇子は、素之子達を抹殺するために、病院長の父親の手を借りる。
 父親は、妻が寝たきりの男に薬をちらつかせて、織田を轢き逃げさせる。
 織田は鬼山病院に運ばれ、研究中のウイルスを注入される。
 轢き逃げした男は、鬼山医師に薬をもらおうとするが、だまされたことを知る。
 いきり立つ彼の後ろに魔夜子が現れ、「地獄鏡」を渡す。
 この鏡に、人を映して、願い事を言えば、どんな願いでも叶うというのだが…」

・「第十六夜 地獄ブラウス(前編)」
「鬼山医師は地獄鏡に吸い込まれ、地獄へ行き、閻魔大王の裁きを受ける。
 また、織田も地獄鏡にお陰で回復し、素之子達はひとまず落ち着きを取り戻す。
 一方で、東中学校では、清川幸美という女生徒が、桐山というセクハラ教師に目を付けられていた…」

・「第十七夜 地獄ブラウス(後編)」
「清川美樹(前回と名前違い)は、桐山教師に、夜の九時に彼のマンションに来ないと、志望校に進学できないと脅迫される。
 親に相談できず、悩んでいると、彼女の前に魔夜子が現れる。
 魔夜子は美樹に「地獄ブラウス」を差し出し、これを着ていると、危険から彼女を守ってくれると話す。
 それを着て、美樹は桐山のマンションを訪れるのだが…」

・「第十八夜 地獄日記(前編)」
「川合素之子の過去の秘密。
 小学四年の頃、素之子と母親は、アル中の父親から日常的に暴力を受けていた。
 夏のある日、素之子は、母親を守るために、父親を刺殺し、その後、家に放火、母親は焼死する。
 ただ、彼女は父親を刺した後は、記憶が途切れ、その後、実際に何が起こったのかはわからない。
 一方、鬼山医師は鏡を通って、地獄から帰還してくる。
 閻魔大王が彼に提示した条件とは…?」

・「第十九夜 地獄日記(後編)」
「親殺しの罪悪感に苦しむ素之子のために、魔夜子は「地獄日記」を取り出す。
 これは「地獄裁判で使われる真実の書」で、素之子がしたことが全て書かれているという。
 素之子は勇気を振り絞って日記を開くのだが…」

・「第二十話 地獄カラオケ」
「素之子の秘密を知った蛇子は、クラスメートにその秘密を暴露する。
 登校した素之子はクラスメートからリンチにあいそうになり、間に入った織田も暴力を受ける。
 その時、魔夜子が現れ、織田に「地獄カラオケ」を差し出す。
 これを使い、織田は素之子と共にその場から逃げ出すのだが…」
(「月刊恐怖の館」1996年5月号〜12月号に掲載)

 リイド社の「恐怖の館コミックシリーズ」から刊行されたのは三巻までで、続きは、青林堂からの「魔夜子ちゃん 完結編」にて読むことができます。
 どうして、このような中途半端なことになったのか、ご存知の方がおられましたら、教えてくださいませ。

2019年10月21日 ページ作成・執筆

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