「別冊土曜漫画12月号」(120円)
個人的に、気になった作品
・古賀新一「嫌悪」
その1
「結婚を目前にしながら、セックスに対する嫌悪感に苛まされる青年。
嫌悪感を抑えるため、セックスの際は、彼は犬の着ぐるみを着ることによって、身も心も動物になりきるのだが…」
その2
「二十歳になると言うのに、いまだ子供のように純真な美代。
家が飲み屋のため、酔っ払いにからまれることが多く、少々ノイローゼ気味。
そんな時、窓から、ハンサムな青年を目にして、一目惚れする。
彼のもとに駆けよるが、彼は売り物の人形であった。
その人形の真の目的とは…?」
残念なことに、「エコエコアザラク」でしか語られることのない、故・古賀新一先生。
ですが、黒井ミサが裸踊りをしたりとやけにヌードが多いことからもわかるように、エロ漫画とも実は接点がありました。(注1)
この「嫌悪」という作品は大人向けの低俗雑誌に描かれたもので、内容はエロを絡めた、奇抜なオチのショート・ショート二編であります。
念のため、言い添えておきますと、エロと言っても、そこまで大したものではありません。
ただ、脈絡なく、蛇人間が出てくるのには、ほっこりしてしまいました。
・注1
古賀新一先生の、エロの要素の濃いオカルト作品は「死霊の手毬唄」(桃園書房)や「魔女の棺」(秋田書店)等の単行本にて読むことができます。
いつか、これらの作品も紹介したいけど、まずは「エコエコアザラク」の全解説が私の夢。
私のノ〜ミソでは無謀な挑戦と知りつつも、この「世紀のごった煮ホラー」がちゃんとした評価を受けないのは、あまりに惜し過ぎる!!
2019年2月23日 ページ作成・執筆