「ビッグコミックオリジナル 2019年2月20日号」(2019年年2月5日発行)
・伊藤潤二「忘れ形見」
「大正〜昭和初期の頃(だと思う)。
ある村の墓地あたりから赤ん坊の泣き声が聞こえると噂になる。
泣き声は十か月前に亡くなった石川すずが埋められている土饅頭の中からで、掘り返すと、すずの死体から赤ん坊が産まれていた。
すずの夫で、村の地主の若旦那の石川豊司は否定するも、赤ん坊はすずと臍の緒でつながっていた。
子供は石川家に引き取られるが、後妻で元・妾の美津は自分の子の育児があり、先妻の子を育てることを拒否。
そこで、豊司は女中のお種に先妻の子を預け、子に万十郎と名付ける。
それにしても、不可解なのは子供のできなかったすずが死んだ後に妊娠して、赤ん坊を産んだこと。
実は美津の死にはある秘密があったのだが…。
そして、三年後…」
2024年7月27日 ページ作成・執筆