浜慎二「犬は見ていた」(小学三年生4月号/1968年4月1日発行)
「小学三年生の少女、チコ。
彼女はジョンという子犬を飼っていたが、ジョンに左手を噛まれてから、チコの家族におかしなことが起こるようになる。
下校途中にチコは道を野良犬に塞がれ、回り道をすることになったり、また、チコの父は帰宅途中、犬をよけた際に、車がスリップ、左手に怪我を負う。
チコの愛犬、ジョンは夜中に家を脱け出すようになり、ある夜、チコがジョンの後をつけると、ジョンは、犬を連れた、奇怪な老婆のもとへと向かう。
老婆はジョンをいじめる様子であったが、たちまちのうちに、老婆もジョンも消えてしまう。
ゾッとしたチコが家に戻ると、寝床の母親が犬のような容貌となり、チコに襲いかかる。
母親は玄関で我を取り戻すが、左手に怪我をしていた。
奇怪な出来事の連続に、父親はある野良犬の記憶をよみがえらせる…」
珍しく、犬を題材にした怪奇マンガです。(若干、化け猫テイスト、入ってますが…。)
んで、やっぱり、猫を題材にしたものと較べて、インパクトは弱めです。
「犬」と「祟り」とか「呪い」って、あまり結びつかないんですよね。
その手のものより、犬で最も怖いのは「狂犬病」!!
犬を扱ったホラーで最も怖いのは、スティーブン・キング「クージョ」だと私は考えてます。(注1)
ちなみに、この付録の裏面には、「世界恐りゅう事典」と、ムロタニツネ象先生の「ピンチ博士のなぜなに問答」が載っております。(詳細は割愛させていただきます。)
・注1
小学生の頃、テレビで映画の「クージョ」を観て、強く印象付けられました。
ただ、巷の評判は芳しくない映画で、観返したいけど、ガッカリするのがイヤだなあ〜。
原作も20年ぐらいに一応は読みましたが、記憶にほとんど残ってません…。
2018年5月13日 ページ作成・執筆