「土曜漫画 1964年1月31日号」(60円)
収録作品(個人的に、気になったものを紹介)
・矢の徳「器」
「ある夜、一人の老人が急死する。
通りすがりの男は殺人容疑で逮捕されるが、後で意外な事実が判明。
死体は、人間の形をしたハンバーグステーキであった。
殺人容疑は晴れたものの、男はイタズラの罪でブチこまれる。
だが、恋人恋しさに脱獄を決行。
恋人と再会し、ハッスルするが、翌朝、恋人は冷たい死体となっていた。
夜、死体を埋めるために、彼は山中に出向き、死体を切断すると、切断したところからレモンの果汁が噴き出す。
なんと、彼女の死体はレモンと化していた。
様々な怪事件の真相とは…?」
・高橋まさ美「呪いのコケシ人形」
「コケシ作りの職人、下駄造は、原木を求めて、深山へと入る。
良い木を見つけるも、それには首吊り死体がぶら下がっていた。
警察に届けるのは面倒臭く、死体をその辺に埋め、木に刻まれた「呪」の字は「祝」に書きかえ、彼は木を切る。
山を降り、その木でコケシを作ったところ、いつもの倍の値段で売れる。
ホクホクしながら家に戻ると、一つ、作りかけのコケシがあった。
このコケシは彼の行くところに現れ、人にあげても、火で焼いても、必ず彼のもとに戻って来る。
だが、結婚を機にコケシは姿を消す。
一年後、妻が妊娠し、十カ月後の臨月の際、コケシが再び彼の前に現れる。
見えない糸に引っ張られ、気が付くと、彼は、コケシの原木があった場所にいた。
そこで、自殺者の霊から意外な事実を明かされる…」
・備考
痛みあり。綴じ部分、破れ。
2019年12月14日 ページ作成・執筆