「土曜漫画 1967年5月26日号」(70円)

 個人的に、気になった作品

・岩浪成芳「恐怖の浜」
「本土から離れた、南の海に浮かぶ、小さな島。
 島には貧しい漁村があり、男が出稼ぎに出ているため、村には女、子供、老人しかいなかった。
 ある日、近くの海に、謎の飛行物体が墜落する。
 海女達は機体から、外国人らしき長身の搭乗員を引き出すが、その頭と右腕は失われていた。
 村の年老いた駐在は、その遺体を浜辺の小屋に移し、人手に触れないようにする。
 だが、その夜、遺体の胸にあるバッチを盗もうと小屋に忍び込んだ海女が怪死し、遺体は消失。
 本土からやって来た調査班も何も発見できず、結局、事件はうやむやのまま、終わろうとする。
 しかし、ある日、一人の海女が、あの死体が海の中で生きているのを発見する。
 謎の飛行物体の搭乗員の正体とは…?」
 あの時代に、こんな妙チクリンなSFホラーを描いていた岩浪成芳先生はもっと評価されるべきではないでしょうか?
 私が読んだ範囲では「侵略SF」の要素が濃くて、海外のテレビ・ドラマの影響があるのでは?と考えております。(注1)
 ちなみに、岩浪先生の作品の特徴は、作中に文章による説明が多く、漫画と絵物語の中間といった感じであること。
 普通の漫画家が描いた作品とは非常に作風が異なり、「土曜漫画」の中でも、岩浪先生の作品は浮きまくってます。
 この独特の絵柄といい、特殊な「SF怪奇マンガ」へのこだわりといい、一体どういう経歴の持ち主なのでしょうか?
 詳しいことを御存知の方がいらっしゃいましたら、御教示していただけますと、幸甚の至りです。

・利根義雄「怪獣夫婦生活」
 要は、ガラモン、ゴジラ、ブースカ、キング・コングの奥さんのボヤキです。
 ただし、私は特撮に関しては門外漢なので、面白味が全く理解できません。
 まあ、喜ぶ人も多いと思いますので、一応、画像を付けておきます。(文字が小さくて、読みにくいと思います。ごめんなさい。)



・注1
 例えば、「アウター・リミット」とか。
 ただし、私は観たことが全くないので、推測でものを言っております。
 より詳しい方の検証を待つばかりです。

2019年3月2日 ページ作成・執筆

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