「土曜漫画 1967年8月4日号」(70円)


 個人的に、気になった作品

・滝田ゆう「異聞小野小町」(「小野小町にホールはあったか?」の一編)
「ある男性貴族が小野小町にしつこくアタックする。
 どの求愛の歌もすげなくゴミ箱行きだが、彼の熱心さにほだされて、遂に対面が叶う。
 男は早速ヤラせろと彼女を襲うも、逆襲にあい、股間にダメージを受ける。
 そんな時、彼女から「あやまちのうめあわせ」をしたいとの歌が届き…」

・篠原節「滝ノ上温泉の愛欲」
「作者は、避暑を兼ね、滝ノ上温泉に行く。
(当時で、上野より急行「いわて」に乗り、雫石駅で下車。バスに乗り、西山発電所で降りて、徒歩三時間。うまく行けば、トロッコに乗れる。)
 名所の滝壺温泉に入っていると、雨が降り出す。
 宿の娘が貸してくれた傘を差した時、露天風呂に入っていた女性と相合傘をすることとなる。
 彼女は盛岡に住んでおり、夫を交通事故で亡くして以来、バーで働いていた。数日前、同僚と喧嘩をして、むしゃくしゃするので、以前夫と来たことのあるここを訪れたと言う。
 夕食の時、もう一度彼女と会い、誘われるまま、彼女の部屋に行き…」

・岩浪成芳「悪魔の塔」
「青山と麻布は猟をするため、バスで山奥の町に向かう。
 途中、橋が不通で、二人は谷川を渡り、町へとやって来る。
 町には「銀色に輝く塔」が目につき、やけに人の気配がない。
 旅館に行くと、主人の老人は、ここは「悪魔にみいられた町」だから、早く逃げるよう忠告する。
 そこに、若くきれいな娘がやって来て、老人は口をつぐむ。
 娘は彼らをうちに預かると言い、二人は彼女の後をついていく。
 娘の行った先には、彼女の姉がおり、二人は姉妹から歓待を受ける。
 だが、青山は先ほどの老人の振る舞いと、この町の人気なさに不審を募らせる。
 彼は酔ったふりをして、家を抜け出し、老人のもとに向かうのだが…」

・「七色の風」
 一コマ漫画集ですが、笠間しろう先生の作品が一点あります。
 タイトルは「世界タイトル」で、アイデアとお色気が利いてます。

・備考
 カバー上部、破れ。

2022年6月18日 ページ作成・執筆

雑誌/付録・リストに戻る

メインページに戻る