「土曜漫画 1967年8月18日号」(70円)
個人的に、気になった作品
・滝田ゆう「不始末ものがたり」(「うちの父ちゃんムチ打ち症」の一編)
「ムチ打ち症で大学病院に通院している男性。
だが、これは仮病で、病院には行かず、キャバレーでアケミとイチャイチャしまくり。
上を向いたまま、帰宅するも、その夜、寝言で…」
・東大路公仲「SEX教団」
「戦後、宗教の自由が保障され、大量に生まれた宗教団体。
その中には宗教団体の名を借りた「エログループ」がある。
これは、某バーのホステスを入信を装って潜入させたドキュメントである…」
・篠原節「東北の肌」
「作者の友人である岡田俊夫(27歳/福島県福島市在住/妻子持ち)。
彼の仕事は女性の下着の行商で、最近は夜の道具も扱っている。
今回の行き先は山形地方の田舎や温泉街。
米沢市の繭工場では女工員相手に下着を売り、上山温泉の女中にはコンドーム。
その後、山形に向かい、Sという村に寄る。
日が暮れたので、ある農家に宿をとるが、そこは人妻と子供(五歳と三歳)と祖母の四人暮らし。
亭主は東京に出稼ぎに行き、二年間、帰ってきてないという。
食事のお礼に、俊夫が人妻に商品を勧めると…」
・岩浪成芳「不実者の哀歌」
「ゴリラの脳髄を納めたロボットの公開テスト。
テストの評判は上々だったが、黒谷博士が記者の質問に答えている時、ロボットが突如、話し出す。
ロボットによると、この発明は、博士に焼き殺された助手の宮永次郎が完成させたものらしい。
博士がロボットに詰め寄ると、ロボットは一撃のもとに博士を撲殺し、その後、自衛隊に破壊される。
松島四郎という記者は宮永の親友で、事件の現場に居合わせていた。
宮永は大脳生理学研究室のホープで、室長黒谷博士の娘、蘭子と許婚であった。
しかし、ある夜、遅くまで書類の整理をしていた彼は火災にあい、行方不明となる。
宮永には身内がないのに、一体誰が復讐しようとしているのだろうか?という疑問を松島は抱く。
まずは、研究室の同僚の立石に話を聞こうと考える。
立石は宮永と違って遊び人で、火事の半年後、蘭子と結婚していた。
だが、立石は謎のピエロに車に乗せられ、車ごと焼き殺される。
このピエロの正体とは…?」
2022年9月10日 ページ作成・執筆