「土曜漫画 1967年10月13日号」(70円)


 個人的に、気になった作品

・滝田ゆう「ショボクレ氏の休日」
「ある休日、しょぼくれた青年のところに若い娘が訪れる。
 彼女は青年の部屋を隣の三号室と間違えており、青年はその旨を伝える。
 隣の男と娘が何らかの関係があるのではなかろうかと妄想をたくましくしているところに、今度は、男が青年の部屋にやって来る。
 彼も青年の部屋を三号室と間違えており…」

・岩浪成芳「怨恨」
「遭難した「人間衛生X3号」が七年ぶりに回収される。
 この遭難は、飛行士の高柳の妻と上司の黒谷が結託して起こされたのであった。
 飛行士の高柳はミイラ化しており、宇宙線の謎を解き明かすために、解剖にされることとなる。
 だが、このミイラが動き出し、まず、自分の妻を扼殺。
 次に、黒谷の命を狙うのだが…」

・棚下照生とその一味「陽炎群伝くの一悲歌」
「ある村の収穫祭。
 女性が出番の舞台で、百姓の伊作は女装して、優雅に舞い踊る。
 その姿や仕草は本物の女性のようであった。
 実は、伊作は元は陽炎群の一員で、陽炎群とは「女忍者や女に化けることのたくみな男忍者の集団」であった。
 二十年前、伊作は陽炎群を脱け出し、追手の目をくらますために、普通の百姓として暮らしてきたが、踊りのせいで身許がばれ、追手に殺される。
 伊作の娘、お千代が仇の名を問うと、伊作は「オヤカタ様のハヤト」と告げて、息絶える。
 お千代は復讐に燃えるが、そんな彼女の前に、、爽助という名の凄腕の青年が現れる。
 彼に身体を捧げる代わりに、お千代は剣法を習うのだが…」

2019年7月6日 ページ作成・執筆

雑誌/付録・リストに戻る

メインページに戻る