「土曜漫画 1967年11月10日号」(70円)


 個人的に、気になった作品

・滝田ゆう「そのときすでにおそかった」
「秋。
 下校途中の女子高生達。
 一人の女子高生は、友人達が、八百屋の店頭に並んだマツタケをつまんで、笑いあったのを不思議に思う。
 彼女はその訳を知ろうと、辞書で調べたり、友人に尋ねたりするがわからないまま。
 マツタケについて考えながら、丘に腰を下ろしていた時…」

・岩浪成芳「魔女」
「次郎と春美は互いに愛し合っていたが、春美は借金のために、芸者に身を落とそうとしていた。
 次郎が、金が欲しいと願った時、母親の遺品を思い出す。
 本当に困った時、開けるようにと言われていた、その小箱には紙切れが一枚入っており、その紙には「呼、於闇中、従、白蛇」という呪文が書かれていた。
 彼が呪文を唱えると、カーミュラという魔女が現れる。
 彼女は四百年前に次郎の先祖に助けてもらい、三つの願いを叶える約束をしたという。
 そして、次郎の願いが最後の願いであった。
 女魔女は彼の願いをすぐに聞き入れ、次郎は大金を手に入れる。
 彼は春美を取り戻すのだが、大金のために乱れた生活を送るようになる。
 そんな時、美人局にあい、身の危険を感じた彼はもう一度、カーミュラを呼ぶのだが…」

・棚下照生「陽炎群伝 くの一化身」
「ある土地に、フウマ一族とハヤテ一族の忍者部落があった。
 ある日、突然、フウマ一族はハヤテ一族を襲い、皆殺しにする。
 ハヤテ一族の生き残りは、150歳を超える老人だけで、彼は隠し持っていた金で、フウマ一族への復讐を誓う。
 五年後、フウマ一族の男忍者が次々と変死を遂げていく。
 死者は皆、死ぬ直前に女を抱いた形跡があり、犯人は村の女の中にいるはずであった。
 お頭は、下忍のゴサクに村の女全員を調べるよう命じるが、ゴサクは、身分の低さとその仕事のために、村人達から爪はじきにされる。
 そんな中、分家のおサヨだけが彼に優しく接し、二人はいつしか愛し合うようになる。
 だが、お頭はそんな二人の様子を見て、ゴサクにおサヨと別れるよう命ずるのだが…」

2019年10月26日 ページ作成・執筆

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