「土曜漫画 1968年7月5日号」(80円)
個人的に、気になった作品
・滝田ゆう「おれはモグリの流れ者」(「アクアラング漫画特集」の一編)
「もはやガード下の時代じゃない、と海に繰り出した売春斡旋人(注1)の男。
ダイビングスーツに身を固め、若者達のボートに顔を出すが、海の道徳は彼の予想以上に乱れていて…」
・岩浪成芳「生命移植」
「宇宙に漂う「生命エネルギー」を呼び戻すことに成功した博士と助手。
彼らの最終的な目的は人体への移植であったが、博士はまずは動物実験すべきと慎重であった。
名声よりも金が大事な助手は、ある企みを思い付く。
心臓の弱い婚約者のタマエをショック死させ、彼女に「生命エネルギー」を移植させようというのである。
彼の企みはとんとん拍子に進み、タマエは以前とうってかわって健康体となる。
助手はタマエと結婚するが、しばらくして、彼は彼女の異常に気付く…」
タイトル・ページのイラストからして、いろいろと期待してしまいますが、期待に違わず、なかなか面白いです。
あまりにB級モンスター映画なラストは衝撃です。
・注1
売春を取り持つ人間は「女衒(ぜげん)」と言うのだろうか?
英語では「pimp」というみたい。
・備考
表紙、本体から外れ。
2019年8月17日 ページ作成・執筆