「土曜漫画 1969年4月25日号」(80円)



 個人的に、気になった作品

・岩浪成芳「恐怖の死美人屋敷」
「気難しい事で有名な作家の美保呂大造。
 彼の書いたミステリーは相次いで映画化されたが、主演女優が二人も謎の失踪を遂げる。
 美保呂は彼女達が秘密クラブに出入りしていたからと言うが、実は、次に彼の映画に主演することになった八木山若美もそこに所属していた。
 なじみの客である社長とベッドを共にした帰り、彼女は奇妙な男に襲われる。
 彼の帽子をはねのけると、その顔はまさしく怪物であった。
 逃げる男の足を犬が噛みつくが、男は平然と犬に麻酔をかがせ、そのまま逃走。
 彼女は身の危険を感じ、隣の部屋の岡田という青年に事情を全て話す。
 翌日、美保呂は、顔色の悪い彼女を心配して、彼の屋敷に招くのだが…」

・篠原節「蛙(びっき)沼とオンナ」
「福島県の土湯温泉。
 主人公は、S荘旅館で働いている女中の娘にビッキ沼へ案内される。
 釣りをしていると、娘の知り合いの男女が、沼の外れにある建物に入っていくのを目撃する。
 主人公と娘がこっそり中を覗くと…」

・いばら美喜「あだ花流転 第参部 完結編」
「(これまでの話は全くと言っていいほど、わからないが…)
 妙を救い出した高梨又四郎。
 妙は彼と夫婦になれると、胸躍るが、又四郎の兄によって処女かどうか屈辱的な検査を受ける。
 兄の了解を得て、早速、婚礼の準備が始まるのだが…」
 ライ病を「天刑病」と呼んでおります。
 一つ賢くなりました。

 表紙イラストは、好美のぼる先生。
 このどこか垢ぬけていないところが魅力…かも…。

・備考
 表紙破れ、かつ、綴じ外れ気味。

2021年4月17日 ページ作成・執筆

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