「土曜漫画 1969年9月12日号」(100円)
個人的に、気になった作品
・岩浪成芳「魔境」
「ある男性がカメラマンの友人、柳川の行方を尋ねて『血の沢部落』へやって来る。
この部落は山深い北国にあり、外界とは完全に遮断されていた。
また、村人たちは隠れキリシタンのように胸に十字架を付けている。
村に到着したものの、柳川の行方はわからず、途方に暮れていると、谷向こうの断崖の上に奇妙な建物を見つける。
その建物へは吊り橋を渡らなければならないが、渡り口には通行止めの立て札があった。
すると、一人の娘が彼に声をかけてきて、その夜は彼女の家に泊まることとなる。
娘の母親から夜が明けるまで絶対に外に出てはならないと言われるが、彼は先ほどの建物が気になって仕方がない。
夜中、家を脱け出し、車で吊り橋へ向かうが、村中の家は厳重に戸締りをして、戸口には十字架が据えてあった。
男は吊り橋を渡り、その建物の中で一人の女性と会うが…」
・篠原節「赤湯温泉の灯」
「山形県の赤湯温泉。(山形県で最も古く、女アンマ(パンマ)発祥の地とのこと。)
山形の女性は美人が多いと言うので、早速、やって来た主人公。
彼は紅梅という旅館に泊まり、女中に遊ぶ場所を聞くと、芸者を呼んだ方が良いと勧められる。
彼女に従って、芸者を呼び、飲んでるうちに…」
・永木陽「ムクラとマンヂュラス」
「中野に向かう満員電車。
中で一人の女性が痴漢に遭う。
後ろの男はポケットに手を突っ込み、彼女の尻を触っているようだったが、実はそれはチカン怪獣ムクラであった。
女性がムクラを掴むと、ムクラは巨大化し、電車をひっくり返す。
しかも、逃げ惑う若い女性の下着をはぎ取っては食べ始める。
自衛隊が出動し、ミサイルを撃ち込むも効果はない。
しかし、放水すると、震え出し、どんどん小さくなる。
ムクラは溶けて流れたと考えられたが、実は若い女性を見ると、興奮して大きくなる性質があり…」
・いばら美喜「女と色と欲 第一部」
「天正二年(1574年)。戦国時代。
宮松城の城主、昌勝は侍大将に決起を促されていた。
今、丹後は自分の手中にあり、丹波、摂津を攻めるのは今が絶好のチャンス。
だが、そのためには隣室する如月城を落とさねばならず、如月城には昌勝の娘、清姫が十年前から人質になっていた。
昌勝は十日後に如月城を攻めることを決めるが、それまでに清姫奪還を部下の谷代刑部に命ずる。
帰宅後、谷代刑部は家の下男の数馬に如月城への同行を頼む。
数馬はある合戦で親兄弟を失った孤児で、刑部に育てられた恩があった。
数馬は同行を承知するも、刑部の娘、七重を妻にしてくれるよう頼む。
しかし、肝心の七重は…」
2024年4月24・27日 ページ作成・執筆