「土曜漫画 1971年6月4日号」(100円)


 個人的に、気になった作品

・阪本誠一「人気タレント裏側のぞき」
 和田アキ子、ちあきなおみ、佐良直美、水前寺清子、石田ゆり、范文雀のスケッチ。
 でも、「ブルー・デー」についてまで書く必要はないと思う…。

・岩浪成芳「瓶の中の世界」
「貧乏画家のタカオ。
 画廊では相手にされず、バイトもろくにこなせず、女友達にも縁を切られるヘタレっぷり。
 八方ふさがりの彼に月末の集金日が迫る。
 切羽詰まった彼は、アパートと隣の家の間の路地にある瓶(かめ)に目を付け、その中に隠れる。
 その中には階段があり、降りると宮殿で、美しい乙女が彼を待っていた。
 彼はアパートに画材を取りに戻り、彼女達をスケッチする…」

・石川昭次「パカパカ無芸帖」
「娘に手を出すも、父親から「無芸ヤロー」呼ばわりされ、叩き出された男。
 三年の修行の末、彼は大声で気合を入れると、目の先にあるものを叩き割ることができるようになる。
 これで「リッパな武芸者」だと彼は父親を訪ね、娘をもらおうとするのだが…」

・東田健二「毛皮のビーナス」(映画のコミカライズだが、どれだけ映画に忠実化は謎…)
「ババリア(ドイツのバイエルン州)の湖畔のホテルに滞在している作家。
 彼は「不能と性と快楽と苦痛に関する真実の探求」を常に続きてきた。
 ある日、彼は「理想の女性」を発見する。
 彼女は隣の部屋に泊っており、彼は彼女を観察、翌日には彼女と寝ることに成功する。
 彼女の名はワンダで、彼と同じく、異常なSEXを好む。
 二人の愛は日ごとに募り、彼は彼女に求婚、新婚旅行にコスタ・ブラバ(スペイン)に車で出かける。
 だが、ある日のドライブでオートバイに乗った青年と出会った時から、二人の関係に破綻が生じ…」

 個人的な感想ですが、この頃から「土曜漫画」は面白くなくなったように思います。
 常連の漫画家さん方(岩浪成芳・阪本誠一・秋竜山,etc)はともかく、ギャグ漫画に谷岡ヤスジ先生の二番煎じが多く、白けます。

・備考
 カラー・ピンナップ欠。

2022年10月8日 ページ作成・執筆

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