楳図かずお「まだらの少女 総集編」(1967年7月1日発行/なかよし第13第8号付録)

「(「まだらの少女」は短編「ママがこわい」の続編となります)
 山梨県にある精神病院。
 そこには、自分を蛇だと思い込んでいる女が監禁されていた。
 ある雨の夜、蛇女は看護婦を殺し、脱走。
 そして、恨み重なる弓子のもとへと向かう。
 その頃、弓子は、おじの住む美土路(みどろ)村(奈良県吉野郡野迫川の奥にあるらしい)へ遊びに行くところだった。
 しかし、彼女が美土路村に着くと、村人達だけでなく、おじおば、いとこの京子の様子までもおかしい。
 実は、村の占い師のお清が、村に蛇女が来ると予言していたのであった。
 その占い通りに、蛇女は、弓子のトランクに忍び込んで、村へとやって来る。
 しかも、その村は蛇女の故郷で、蛇女が昔住んでいた廃屋は蛇屋敷と呼ばれていた。
 蛇屋敷で、弓子と京子は蛇女に襲われる。
 だが、蛇女は病気にかかっており、村人達に屋敷を焼き討ちされて、焼死する。
 一方、京子は蛇屋敷でマムシに噛まれ、医院に運び込まれる。
 手当の際、体内に血清を注入されるが、血清は蛇女の血にすり替えられていた。
 蛇女と化した京子は、焼死した蛇女に代わって、弓子への復讐を果たそうとする。
 弓子は外部との連絡手段を断たれ、京子の毒牙は、妹のマリ子や両親にまで及んでいく。
 弓子の運命は…?」

 雑誌掲載の作品を付録本にまるまる収録した、太っ腹な一冊です。(約300ページあります。)
 雑誌版との差異は多数あるでしょうが、そこまでチェックできてません。
 あと、冒頭、この話は、楳図先生が奈良県吉野地方を旅行した際、土地の老人から聞いた話であると述べられております。
 でも、これは多分、嘘だろうと思います。

2020年8月3日 ページ作成・執筆

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