「漫画Q 1967年3月22日号」(第27号/80円)



 個人的に、気になった作品

・近藤謙・作/榎本有也・絵「セクシー怪獣シリーズ@ 変性怪獣人カメレドン」
「ある年の春、東京都内で毎晩のように暴行事件が発生する。
 女性だけでなく男性も襲われ、女性はひどい裂傷を、男性はからからに干からびていた。
 そのため、犯人は「馬鹿デッカイ男と、精力ゼツリンの女との二人組」と推定される。
 ある夜、木村花子(21歳/デパートの店員)は恋人とのデート中、モンスターに襲われる。
 彼氏はモンスターに精を吸い取られミイラと化すが、彼女はかろうじてその魔手から逃れる。
 彼女の証言から、宇宙生物研究所長の鱈博士は暴行事件の犯人は「カメレドン」だと断定。
 「カメレドン」は「カメレオンが進化した」もので、「変色組織が放射能によって、女から男に自由に変性できる変性組織になっ」ていた。
 しかも、カメレドンは「人間の男から吸いとった体液をエネルギーにして残りカスを女に注入する」という。
 繁殖力が旺盛なため、早く退治しないと大変なことになるが、今や、カメレドンの大群には自衛隊でも手に負えない。
 当局の要請により、鱈博士はカメレドン撲滅のための研究に入り、ある弱点を突く珍作戦を立てる…」

・歌川大雅「ぬめ肌捕物帖第十七回 怪女ろくろ首」
「お枕むすめは江戸で評判の女目明し。
 ある日、金貸しの重助は愛妾宅でろくろ首に遭遇する事件が起こる。
 重助によると妾のお梅の首がニョロニョロト伸びたというが、家にはお梅の姿はなく、しかも、隠していた千両箱と愛用の秘薬(回春剤)が盗まれていた。
 このショックで重助は発狂。
 お枕むすめはお梅が怪しいと考えるが、ふと、小照という男嫌いの芸者を思い出す。
 小照は水揚げの時、男に血まみれになるぐらいに責められ、以来、男が大の苦手となり、同性愛芸者として売り出していた。
 その彼女の恋人だったのが、見世物小屋で働いていたお梅であった。
 お枕むすめが盛り場の「ろくろ首」の見世物小屋へ行くと…」

・高橋まさみ「風俗の百態 社長秘書嬢のただれた私生活」
 社長秘書には「渡り鳥型」「スパイ型」「特技型」「白痴型」「姐ご型」「チラリズム型」「母性愛型」「モフク型(秘書になると社長が近いうちに亡くなる)」「浮気型」「ガンジー型(無抵抗主義で誰でも求められれば素直に)」があるそ〜な。

 伝説的な「セクシー怪獣」の第一弾が掲載されております。
 初っ端から、腐った脳ミソが耳鼻からどろどろと垂れていきそうな内容なのは流石!!(絶賛してます)
 また、歌川大雅作品では見世物小屋のろくろ首の仕組みが図解で解説されていて、勉強になりました。

・備考
 巻頭ヌード・グラビア欠け。

2025年3月1日 ページ作成・執筆

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