「漫画Q 1967年4月19日号」(第29号/80円)



 個人的に、気になった作品

・榎本有也「セクシー怪獣シリーズB 遊星人の美女獣パイパデカン」
「ある漁船が漂流者を救助する。
 それはニ十歳前後の美しい女性で、名前は房子、ヨット遊びをしていて遭難したという。
 彼女は水夫たちの憧れとなるが、ある日、熊吉という水夫が彼女に手を出す。
 ところが、乳繰り合っているうちに、房子は全身おっぱいだらけのモンスターに変身。
 熊吉はおっぱいに挟まれ押し潰され、他の水夫たちも彼と同じ運命をたどる。
 数日後、漁船が漂流しているのを海上自衛隊により発見される。
 生存者は房子だけで、疫病が流行って乗組員は全滅したと彼女は証言する。
 その後、東京では「オッパイのお化け」が出るという噂が立つ。
 オッパイのお化け「パイパデカン」の正体とは…?」

・歌川大雅「ぬめ肌捕物帖第十九回 幽霊の殺人」
「お枕むすめは江戸で評判の女目明し。
 ある夜、旗本黒部八郎太の屋敷で幽霊騒動が起きる。
 八郎太がなじみの芸者小染と寝ようとした時、人魂が飛び、二人の前にお花の亡霊が現れる。
 お花は八郎太に手籠めにされ、先日、自殺した腰元であった 
 二人は気絶、翌朝、小染が正気に返ると、八郎太は死んでいた。
 犯人はお花の幽霊だとされるが、お枕むすめは幽霊が裸だったことが気にかかる。
 彼女は黒部屋敷の隣は尼寺であることに気付き…」

・高橋まさみ「風俗の百態 春に浮かれて家出する娘たちの転落詩集」
 転落には「娘一人にムコ八人型(多数のポン引きにカモにされる)」「ベテラン型」「ネンネ型」「ゴウケツ型」「ゼツリン型」「つきそい型(父親と共に上京)」「あこがれ型」「つむじ曲がり型」「コブ付き型(東京での堕胎が目的)」「武者修行型」があるそ〜な。

 「遊星人美女獣パイパデカン」はおっぱいだらけモンスターがかなりの迫力!!
 あの遊人先生による怪作「漂獣教室」(日本文芸社)を先取りしたと言えるかもしれない…。(先取りすんなよ…。)

2025年3月3日 ページ作成・執筆

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