「漫画Q 1971年1月20日号」(第126号/130円)



 個人的に、気になった作品

・歌川大雅「幻想・エロトピア」
 淫靡でありながら、どこか宗教的であり、幻想的でありながらもキッチュかつポップという摩訶不思議な「歌川大雅ワールド」です。
 イギリス人の「昭和ショーケース」さんによって作品が次々と復刻されつつありますが、我が国でも積極的な紹介・研究が行われるべき漫画家さんだと思います。

・英圭介・作/菅沼要・画「チング・セイグ博士 強制ワイセツ装置・女体ヒロゲルン」
「チング・セイグ博士はセクシー・マシン製造魔。
 博士が今回、開発したのは強制ワイセツ装置「女体ヒロゲルン」で、この装置が発する高周波音を女性が耳にすると脳髄を破壊され露出狂になってしまう。
 この装置のために東京ではあちこちで女性たちがオッピロゲを始め、事故が続出、大混乱となる。
 政府はチング・セイグ博士のいる島へ肛空痔衛隊を出動させるのだが…」

・歌川大雅「ラマちゃんアクション ガンでガン鉄女になった!」
「ラマ子の開発したセクシー・ガン。
 このガンは強烈な滋力を発し、撃たれた相手はホルモンを刺激され、セックスの怪物と化してしまうという恐るべき「おピンク銃」であった。
 また、これには男用と女用があり、男用を女に撃つと男性化し、女用を男性に撃つと女性化してしまう。
 ラマ子がこの銃をいろいろと試していたところ、猛スピードの車に轢かれそうになり、車に向かって女用の銃を撃つ。
 この車には一億円を奪った銀行ギャングの二人組が乗っており、手下のガン鉄にセクシー・ガンが命中。
 オカマになったガン鉄は兄貴分に迫るが、そのせいで車は事故を起こし、ガン鉄は一億円を持って逃走する。
 翌朝、ラマ子は銀行強盗事件を知り、犯人を捕まえようと考えるのだが…」

・峠竜三郎・作/鬼頭暁・絵「元禄無頼帖 愛憎・湯治場の仇討ち」
「青蛾奇之介の一行は箱根の塔ノ沢湯治場に滞在する。
 小谷権九郎はすっかり退屈し、江戸に帰ろうとしたところ、素晴らしい肉体の女性を見て心変わり。
 彼女と話す機会があり、彼女は弟の広之進の養生のため、越中から来ていることを知る。
 晩、その女が青蛾奇之介の部屋を訪ねてくる。
 彼女の名は千賀といい、弟と共に七里半兵衛という父の仇を追っていた。
 七里半兵衛はこの湯治場におり、彼女は青蛾に助太刀を頼む。
 青蛾は引き受けるが、七里半兵衛は青蛾でさえも認める剣の達人であった。
 七里半兵衛は、青蛾も千賀にだまされたと言うのだが…」

 毎回悪ノリの激しい「チング・セイグ博士」シリーズですが、今回も谷岡ヤスジの「鼻血ブー」が出たり、三島由紀夫の幽霊が出たり(女性のおマタを見て墜落)と相変わらず絶好調(?)です。
 「ラマちゃんアクション」は「性転換」がテーマで、なんとも形容しがたいヘンテコな味わいが歌川大雅先生らしいです。
 性に対してあれ程、「あっけらかん」としたエロ漫画家は私が知る限り、歌川大雅先生以外におりません。(他にも御存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示いただけると幸いです。)

2026年5月9日 ページ作成・執筆

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