松井由美子「まぼろしの教室」(1970年3月1日発行/なかよしコミック第3回)
「河村冬子は大人しい小学五年生の女の子。
彼女には母親がおらず、建築業界で働く父と二人暮らし。
そのため、彼女は陰気な印象があり、同性の友人に恵まれず、いつも一人で絵を描いていた。
そして、不思議なことに、女性の絵を描くと、どれも同じ顔になる。
冬休み、男のクラスメートたちが一緒に絵を描こうと彼女を誘う。
彼女は承諾するものの、絵の具を学校に忘れたことに気付き、夕方の学校へ取りに行く。
すると、そこには存在しないはずの「6年6組」の教室があった。
その教室で彼女はいつも絵に描いている少女を目にする。
少女の名は真理子で、ここは特別学級だと話し、冬子に友達になってくれるよう頼む。
冬子は真理子とすっかり意気投合し、毎日、会いに行くと約束する。
以来、彼女は毎日、夕方に学校を訪れ、真理子と楽しい時間を過ごす。
だが、クラスメートたちは彼女の様子がおかしいと感じていた。
また、冬子の描いた少女の絵を見て、彼女の父親は顔色を変える。
実は、彼は真理子について何かを知っているようなのだが…。
冬子の父親の秘密とは…?」
「夜、教室に幽霊が…」という内容で、ストーリー自体に新味はさほどありません。
それよりも徹底して救われない展開が実に鬱で、気が滅入ります。
父親の件だけでもゲッソリなのに、更に追い打ちをかけるとは…。
ちなみに、表紙は谷悠紀子先生です。
・備考
ぼろい。
2025年10月29日 ページ作成・執筆