井上智「妖怪小僧」(冒険王11月号付録/1968年11月1日発行)
「父を殺し、母をさらった大魔王を倒すため、妖怪小僧はピコ(カエルの妖怪ドロリの子)と共に旅を続ける。
ある日、二人が道を行くと、滝で行き止まりになっていた。
その時、人の悲鳴が聞こえ、駆けつけると、一人の青年が巨大な蜘蛛に捕まっていた。
妖怪小僧は蜘蛛の片目を潰し、巨大蜘蛛は逃げる。
青年に話を聞くと、十日前から村中で蜘蛛が増えだし、家畜が次々と姿を消して、遂には人間も巨大蜘蛛に連れ去られてしまったという。
妖怪小僧は巨大蜘蛛の退治を請け負うが、その話の間、ピコは蠅を追ってその場を離れる。
蠅は草むらの中に入り、ピコが中を覗き込むと、掌に目がついた手が潜んでおり、ピコは捕まってしまう。
妖怪小僧の三輪棒で手を切断し、ピコを救出。
どうやら相手は蜘蛛が三千年以上生きるとなると言われる「八つ手」らしい。
妖怪小僧が「八つ手」退治に向かうと、草むらから先程の青年が現れる。
彼の村は巨大蜘蛛の大群に襲われ、人々がさらわれたという。
青年は妖怪小僧を村へと案内するのだが…」
「ゲゲゲの鬼太郎」のヒットにより「妖怪ブーム」が起こり、いろいろな漫画家さんが妖怪漫画を描いておりますが、井上智先生「妖怪小僧」もそういった作品の一つでしょう。
「妖怪小僧」はMSS(マンガ・ショップ・シリーズ)にて復刻されており、この付録作品は第二話です。
ちなみに、MSSの復刻版には巻末に「妖怪小僧扉絵集」があるのですが、この付録号の扉絵が載っておりませんので(ミスにより12月号の画像が載ってます)、本をお持ちの方はこのページの画像を参考にしていただければ幸いです。
2025年1月19日/2月8日 ページ作成・執筆