森由岐子「あかずの間の死美人」(1983年12月15日第1刷発行)

「東堂家は財閥の家柄。
 当主の道広は、身重の妻、千賀の他に、さとみという愛人がいた。
 ある雨の夜、道広と千賀はこの件で諍いとなり、千賀は刃物で壮絶な自殺を遂げる。
 その死体は土葬にされるが、棺の中で、真央子という女児が産み落とされる。
 道広と、千賀に仕えていた婆やのきぬは、千賀の死への後悔もあり、真央子を大切に育てる。
 三年後、道広は、後妻として、さとみとその娘、香矢を迎え入れる。
 しかし、さとみ母子が屋敷に移り住んで以来、さとみの周囲では不審な出来事が起こるようになる。
 香矢が謎の女に襲われたことから、さとみは、屋敷には、もう一人誰か、隠れ住んでいると考える。
 さとみは、千賀が自殺した「あかずの間」が怪しいとにらみ、きぬから鍵を借りて入るのだが…。
 真央子が「ママ」と呼ぶ女性の正体とは…?」

2019年1月16日 ページ作成・執筆

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