高園寺司朗「死を呼ぶコックリさん」(1983年7月15日第1刷発行)
「舞夏美の一家は、別荘のある軽井沢へと引っ越す。
この別荘は、百年前に、夏美の曾祖父がフランス人の一家から譲り受けたものであった。
そして、引っ越した目的は、一年前から、突如、精神薄弱となった弟、冬馬を療養させるためであった。
引っ越した日の夜、夏美は早速、趣味のコックリさんに取り掛かる。
すると、五円玉が「ち・か・し・つ」と指し示し、部屋の床が一部、崩落する。
そこには、地下に続く階段があった。
地下室には、1880年のウィジャ盤があり、夏美は、ウィジャ盤から出た霊に憑依される。
以来、彼女は、猫をギロチンで惨殺したり、クラスのいじめっ子達を地下室に監禁したりする。
彼女の憑りついた霊の正体とは…?
そして、この屋敷の秘密とは…?」
高園寺司朗先生は、「吸血女バイオレット」で知られる(けど、読んだことない)、ひばり黒枠のレジェンド、高園寺司先生をちょこっと改名したものです。
立風書房にカムバックするまで、何をしていたのか、謎でありますが、十年越しの再登場と会って、画力はアップしております。
ただ、絵の「不安定さ」(とでも表現したら、いいんでしょうか?)は相変わらずで、いくら描き込んでも全くカバーできておりません。
ちなみに、描き込みが、ラスト付近になると、突如、スカスカになるのが、味わい深かったです。(わかりやすい…。)
2020年1月13日 ページ作成・執筆