栖川マキ「栖川マキの恐怖学校伝説C」(2021年10月31日初版第1刷発行)

 収録作品

・「図工室の怪」(「ちゃおデラックスホラー」2016年9月号増刊夏号)
「狭山花菜(仮名)は東京都の小学四年生の女の子。
 ある日、学童クラブで絵を描くことになり、彼女は絵のモチーフを探しに図工室に行く。
 いろいろと見ていると、背後で音がし振り向くと、絵が床に落ちている。
 その絵はきれいな少女を描いた肖像画で、そのモデルの少女もその場にいた。
 二人は仲良くなり、毎日、楽しく過ごすが、ある日、花菜は少女が学童のメンバーでないことに気付く。
 彼女は先生に少女の絵を見せるのだが…」

・「呪われた投書箱」(「ちゃおデラックスホラー」2017年9月号増刊夏号)
「吉沢実幸(仮名)は静岡県の中学一年生の少女。
 彼女は新聞部で、先輩の拓真に想いを寄せていた。
 ある日、彼女は投書箱を見つけ、拓真はこれで誰かがネタ提供をしてくれるかもと喜ぶ。
 実幸も何かスクープがあれば拓真と一緒に取材ができると期待するが、全く投書は来ない。
 そこで彼女はでたらめな情報を書いた紙を投書箱に入れる。
 だが、その情報は本当のことで、しかも、二度目の実幸の投書も同様になる。
 実幸は投書箱に入れた内容は現実になることに気付き…」

・「白ポスト 黒ポスト」(「ちゃおデラックスホラー」2019年9月号増刊夏号)
「島根県に住む、小学六年生の二宮なみと三宮まなみは親友同士。
 二人は毎日、手紙でやり取りしていたが、ある時、「白ポスト」の噂を耳にする。
 このポストに葉書を投函すると、受け取った相手は幸せになると言われていた。
 二人はこのポストを見かけたら相手に手紙を出すと約束するが、放課後、なみは白ポストを目にする。
 その横にはまっ黒なポストがあり、訝りながらも、彼女はまなみ宛ての葉書を白ポストに投函する。
 翌日、まなみは眼鏡をコンタクトレンズに替え、オシャレな服を着こみ、可愛くなっていた。
 彼女はファッション雑誌の読者モデルになったことでクラスの女子の注目を浴び、なみとすっかり疎遠になる。
 それどころか、なみはまなみから他人扱いされ、なみは白ポストの前で愚痴を言う。
 その時、なみは「黒ポスト」について疑問を抱き…」

・「小さいおじさん」(「ちゃおデラックスホラー」2020年9月号増刊夏号)
「岸本千花(仮名)は群馬県の小学六年生の女の子。
 千花の友人の日菜子は最近、幸運に恵まれていたが、ある時、その秘密を教えてもらう。
 日菜子は千花を神社に連れて行き、神社裏の草むらを遠くから見つめていると、草むらの中から「小さいおじさん」が現れる。
 日菜子によると、この「小さいおじさん」を見ると、幸せになるらしい。
 実際、それから数日、千花はつきまくるが、ある日突然、幸運は終わってしまう。
 そこで彼女は「小さいおじさん」を捕獲しようと考えるのだが…」

・「八尺様」(「ちゃおデラックスホラー」2021年1月号増刊冬号)
「坂本稀子(仮名)は愛知県の小学六年生の女の子。
 彼女は背が高く、将来、プロのバスケットボール選手になるのが夢であった。
 ある日、彼女のクラスに吉川あみかという少女が転入してくる。
 彼女は小柄な体ながら、バスケットボールが得意で、しかも、可愛い。
 あみかは稀子が想いを寄せている遼太に声をかけ、日曜日、スポーツ・ショップを案内してくれるよう頼む。
 稀子は二人のことが気になって仕方なく、姉の服・靴・ウィッグで変装し、二人の後をつける。
 その帰り道、彼女は遼太と両想いになれるよう神社でお祈りするが、バランスを崩した表紙に古そうなお地蔵様を倒し、その首が取れてしまう。
 翌日、遼太とあみかを尾行していた背の高い女がクラスで噂になっていた。
 あみかはその女は「八尺様」ではないかと言うのだが…」

・「ビデオチャット」(「ちゃおデラックス」2021年7月号)
「朝日杏奈(仮名)は千葉県の小学六年生の女の子。
 彼女は自己中心的でわがままで横柄な性格であった。
 ある日、彼女は友人たちに夜、オンライン女子会をやろうと言い出す。
 皆、渋るが、彼女は意に介さず、実行を強要。
 その夜、うっかり寝過ごした杏奈は慌ててパソコンを起動させる。
 三人は彼女を待っていたようだが、部屋は暗く、顔はまっ黒で…」

 「都市伝説」を巧みに料理した作品が面白かったです。
 中でも「八尺様」はコミカライズ作品を私はあまり目にしたことがなかったので、興味深くありました。

2026年1月8・9日 ページ作成・執筆

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