みづほ梨乃「ショコラの魔法〜melty night〜」(2015年9月6日初版第1刷・2018年3月20日第4刷発行)
森の中にあるチョコレート屋、ショコラ・ノワール。
お客を出迎えてくれるのは美しいショコラティエの哀川ショコラと猫のココア。
彼女の作るチョコレートはどんな願いでも叶えてくれる。
ただし、その代償として大切なものを一つ、失うこととなるのだが…。
・「パッションオペラ 硝子の王国」(「ちゃお」2015年2月号)
「杏華は瀬川亜美の天性の明るさに嫉妬していた。
文化祭の合唱コンクールでのソロパートを巡り、杏華は亜実を蹴落とそうとするも、亜実が選ばれる。
怒りに燃える杏華はチョコラ・ノワールを訪ね、パッションオペラというチョコを食べる。
このチョコは「うばいたい相手の歌声をうばえる」ことができ、歌声を小瓶に閉じ込めておく限り、相手に歌声が戻ることはない。
こうして杏華は亜実から歌声を奪い、ソロパートを得る。
一方の亜実は歌えなくなるも、クラスメートたちは彼女に指揮を勧め…」
・「ロッククッキー 真実の姿」(「ちゃおデラックス」2014年11月号)
「柚子と勇は幼なじみ。
柚子は勇に想いを寄せるも、彼は彼女のことなど眼中にない様子であった。
ある日、柚子と勇が所属するサッカー部に椿原朋美という少女がマネージャーとして入部する。
朋美は勇のタイプらしく、また、朋美も彼に目を付けていた。
柚子はショコラ・ノワールを訪ね、哀川ショコラに勇を取られたくないと相談する。
哀川ショコラは柚子に出したのはロッククッキー。
これはライバルを動物の姿に変えることができるチョコであった。
柚子はこれを食べるかどうか悩むが、朋美から仲直りしようと言われ、ロッククッキーを食べようとしたことを明かす。
すると、朋美は本性を明らかにし、柚子のロッククッキーを食べて、柚子を子猫へと変えてしまう。
柚子が助けを求めて駆けまわっていると、勇が彼女を拾い…」
・「ホワイトサン 銀色の休日」(「ちゃおデラックス」2015年1月号)
「2月15日は哀川ショコラにとって特別な日。
彼女が幼かった頃、バレンタインデーの翌日には父親が彼女を遊園地に連れて行ってくれた。
そんな思い出のある日であったが、今年はあいにくと大雪で、気分が晴れない。
すると、カカオがショコラに勝負を申し込んでくる。
それは目隠しをして、食べたチョコの種類を当てる「利きチョコ」であった。
ショコラは次々とチョコを当てるが、最後のチョコだけは名前がわからない。
そのチョコの名は…?」
・「フェイスチェンジエッグドショコラ 幻影の騎士」(「ちゃおデラックス」2015年3月号)
「桃愛(ももあ)はバスケットボール部の竜之介という男子生徒に想いを寄せる。
しかし、ライバルは多く、また、彼に声をかける勇気もない。
ある日、彼女はショコラ・ノワールを訪れ、男の子になって彼のそばにいたいと願う。
「フェイスチェンジエッグドショコラ」により、桃愛は男の子に変身するが、これにはある条件があった。
明日の日没までにショコラ・ノワールに戻れば女の子に戻れるが、それを過ぎると、一生、その姿のままとなる。
大喜びの桃愛はバスケットボールの試合に乱入し、竜之介と急接近する。
桃愛は彼と楽しい時間を過ごすが、それでも、やはり女の子として彼の隣にいたい。
翌日、バスケットボール部でケガ人が出て、試合のメンバーが足りなくなる。
桃愛は日没までにショコラ・ノワールに戻らなければならないが、もしも、試合に出れば…」
・「フレア・チリ 黒い焔」(「ちゃおデラックス」2015年7月号)
「淡海かぐや(15歳)は小さな地方誌の読者モデル。
ある日、彼女のロングヘアが全国誌の編集長の目に留まり、その雑誌に出ることとなる。
だが、専属モデルの本条あげははかぐやを田舎者とバカにし、目の敵にする。
ある日、かぐや達は水着の撮影のため、南の島でロケをする。
撮影を終え、夜、かぐやが部屋に戻ろうとすると、突如、彼女の髪の毛が火を発する。
ケガはなかったものの、自慢の髪は切らざるを得ず、しかも、喫煙疑惑が生じ、文字通りの「大炎上」。
これは全て、本条あげはの仕業で、火を操ることのできる「フレア・チリ」の力によるものであった。
かぐやはモデルを続けるも、以前のように笑顔が作れなくなる。
地方誌のモデルに戻ろうかと思い、彼女はショコラ・ノワールを訪れるのだが…」
・「静かの夜に」(描きおろし)
「哀川ショコラが悪魔と契約し、「黒い魔女」になった頃の話。
彼女は毎日、チョコレート作りの修行に励んでいた。
と言っても、彼女は幼く、一人ぼっち。
彼女の慰めは父親が生前に彼女に買ってくれた黒猫のぬいぐるみだけであった。
ある夜、彼女がそのぬいぐるみを抱いて寝ていると…」
・「パイヴァ―! フィンランド・サイン会 ルポ」
2014年9月、フィンランドでサイン会をした時のことを描いたコミック・ルポ。
フィンランドでは日本のアニメや漫画が大人気で、フィンランドではコミケを「トラコン」と呼ぶそうな。
みづほ先生は二日にわたるトラコンでサイン会とまんが講座をして、なかなかの盛況ぶりだった模様。
ちなみに、フィンランドでサイン会をしたのはみづほ先生が三人目とのことだが、最初の二人は誰なのだろうか?
とりあえずは、お疲れ様でした。
「フレア・チリ 黒い焔」はドロドロしたモデル界と、火をメラメラと操るチョコが意外とマッチしているように思いました。
前向きなヒロインは魅力的で、ハッピーエンドが心地よいです。
2025年5月28日 ページ作成・執筆