みづほ梨乃「ショコラの魔法〜phantom decoration〜」(2018年9月5日初版第1刷発行)
森の中にあるチョコレート屋、ショコラ・ノワール。
お客を出迎えてくれるのは美しいショコラティエの哀川ショコラと猫のココア。
彼女の作るチョコレートはどんな願いでも叶えてくれる。
ただし、その代償として大切なものを一つ、失うこととなるのだが…。
・「パルミエ 眩惑の輝き」(「ちゃお」2017年3月号)
「きのと由真は「REN-Z」の加地の大ファン。
ある日、由真はきのにライブのプラチナチケットに当選したことを自慢する。
これだけならまだ許せたものの、由真は加地に似た青年と付き合っており、きのの嫉妬が爆発。
きのが由真からチケットを奪い取ろうとしたところ、由真は倒れた拍子に頭を打って死んでしまう。
きのは由真の死体を山中に埋め、ペットの犬にも瀕死の重傷を与えるが、チケットは忘れず回収。
ライブ当日、きのは由真のチケットを使い、「REN-Z」の楽屋にお邪魔する。
本来なら大興奮のはずなのに、由真が化けて出ているらしく、おかしなことが度々起こる。
それでも、きのは生きてる者が一番強いと開き直るのだが…」
・「ルリジューズ 恋の罠」(「ちゃお」2018年9月号)
「くるみはプリティでキュートな女の子。
本当はそういう柄ではなかったが、憧れの大樹に振り向いてほしくて、必死に努力したのであった。
しかし、そんな彼女の努力も空しく、彼から「キモ…」と引かれてしまう。
傷心のくるみはショコラ・ノワールで哀川ショコラに相談すると、ショコラはルリジューズを勧める。
これは恋の手助けになるというのだが、その効果とは…?」
・「ティラミス 霧の迷宮」(「ちゃおデラックス」2016年11月号)
「ある高校(?)の被服科。
時藤杏実奈は被服科のエースで、卒業制作で優勝しようと燃える。
だが、中間発表では寺沢いずみの作品と同じ評価で、単独トップでなかった。
縫製に関しては杏実奈の方が上手であったが、デザインの点ではいずみの方が優れていた。
更に、杏実奈は学園長より、いずみが服のデザインをして、杏実奈が縫製をするよう指示される。
自分一人の力で勝負がしたく、杏実奈が悔しがっていると、彼女の前にブランシェという少女が現れる。
彼女は杏実奈に魔法のチョコを渡し、これを食べると願いが叶うと言う。
ブランシェの言う通り、チョコの力でいずみのデザインは杏実奈のものとなり、これで優勝は確実。
だが、チョコのお代は誰かをいけにえにすることであった…」
・「ショコラボーロ 漆黒の魔球」(「ちゃおデラックス」2017年1月号)
「奥森女子中学の女子バレー部の「ハルアイ」コンビと言えば、アタッカーの榛名萌香とセッターの東愛美。
二人の息の合ったプレーはバレー部に多くの勝利をもたらしてきた。
愛美は学年が萌香より一年下で、レギュラー入りをした時、萌香が励ましてくれたことにずっと恩を感じる。
だが、三年の萌香は半年後に引退を控えていた。
愛美はなるべく一緒に試合に出たいと願うも、試合には三年の部員を優先し彼女は選ばれない。
その三年の部員の中に万年球拾いの阿部という部員がいた。
彼女は何故かボールを自在に操ることができ、試合をわざと負けに導く。
阿部は「ハルアイ」コンビを妬み、萌香の最後の試合をボロボロにしようと目論んでいた。
それに気づいた愛美は阿部にやめるよう頼むが、阿部は全く聞く耳を持たない。
そこで、愛美はショコラ・ノワールに行くのだが、彼女の本当の望みとは…?」
・「タイム・プリンセス・チョコレート 真実の姫君」(「ちゃおデラックス」2017年3月号)
「詠美のクラスには姫子というお金持ちのお嬢様がいる。
高飛車でわがまま、それに乱暴であったが、実家が金持ちなため、先生もろくに注意できず、やりたい放題。
詠美は姫子のせいでクラスの雰囲気が悪くなるのに耐えられず、哀川ショコラに相談する。
でも、どのような願い事をすればよいかがわからず、帰ろうとした時、あやまって書斎らしき部屋に入ってしまう。
机の上に光る本があり、タイトルは「True Princess」。
興味を持って読んでみると、本が光り、彼女は本の中の世界に引きずり込まれる。
そこは中世のヨーロッパのようなファンタジー世界で、立派なお城には姫子そっくりなプリンセスが住んでいた。
一方の詠美はその城の下女たちと一緒に働くようになり、下女たちは皆、彼女に親切にしてくれる。
しかし、プリンセスの怒りを買ったことから、罠にかけられ、死刑になりそうになる。
下女たちは彼女を逃がしてくれるが、その直後、彼女は哀川ショコラに再会。
詠美が願ったこととは…?」
・「ショコラ・コボー 黒い羨望」(「ちゃおデラックス」2016年9月号増刊ホラー夏号)
「美由紀は美しさを鼻にかける少女。
彼女は他の少女が自分よりもいい思いをすることに我慢できず、哀川ショコラに相談する。
哀川ショコラは「ショコラ・コボー」を取り出し、このチョコを食べ、写真を破れば、写っている人に呪いをかけることができると話す。
少女は目障りな少女たちに片っ端から呪いをかけていくのだが…」
・「Episode0 魔女の歓迎」(「ちゃお」2016年9月号)
「ショコラ・ノワールにお客が来るまでの準備を描いた掌編」
・「ショコラ・ノワールの昼下がり」(描きおろし)
「ある日の昼下がり、植物室でカカオが居眠りしている。
彼の髪には今朝、いたずらをした際のチョコレートが付いたままであった。
ショコラは髪からチョコレートを拭き取り、その後…」
個人的に、印象に残ったのは「ショコラボーロ 漆黒の魔球」の阿部さん。
スポーツにはいい思い出がないし、ぶっちゃけ、大嫌いなので、ああいう人を応援してしまいます。
いい塩梅の根性の曲がりっぷりですが、スポーツができる奴の中にもああいう手合はごろごろいます。
どの道、あいつらにとって大切なのは「勝ち負け」だけで、勝てば自惚れ、負ければ逆恨みや責任転嫁…。
それが体育会系の本質…という偏見を私は持ってます。(まあ、単なる愚痴ですんで、気にしないでください。)
2025年9月7・8日 ページ作成・執筆