みづほ梨乃「ショコラの魔法〜romantic flambe〜」(2019年12月31日初版第1刷発行)

 森の中にあるチョコレート屋、ショコラ・ノワール。
 お客を出迎えてくれるのは美しいショコラティエの哀川ショコラと猫のココア。
 彼女の作るチョコレートはどんな願いでも叶えてくれる。
 ただし、その代償として大切なものを一つ、失うこととなるのだが…。

・「キャラメルブールサレ 瞳の住人」(「ちゃお」2019年3月号)
「藤宮リリカは長い下積みの後、ようやく当たり役に恵まれる。
 次に、彼女が主演する映画のクランクインが始まるが、うまくいかず、女優業に限界を感じていた。
 その不安とストレスのためか、彼女は毎晩、奇妙な夢を見るようになる。
 夢の中で見知らぬ男が寂しそうな目で彼女をじっと見つめているのであった。
 映画はクランクアップし、そのパーティで彼女は人気俳優の小早川にプロポーズされる。
 彼女はすっかり有頂天になるが、夢の中だけでなく、現実にもあの見知らぬ男が現れるようになる。
 夢の男の正体は…?」

・「モールドベアチョコレート 妄執の世界」(「ちゃおデラックス」2017年3月号ホラー増刊)
「克己は久美の幼なじみ。
 久美は彼に想いを寄せていたが、最近、大久保小春という少女がいつも彼のそばにいる。
 ある日、三人で帰宅していると、クマ女(頭がクマのぬいぐるみで、きれいな女の子の顔を求めてさまよっているという噂の怪物)が現れる。
 何とか撃退し、これをきっかけに久美は克己が彼女のことが好きだと確信する。
 翌日、彼女が彼を捜していると、彼が公園でゴスロリ衣装の少女と一緒にいるところを目にする。
 彼はクマ女から大切な子を守るため、どんな代償を払っても構わないと、チョコレートを食べる。
 久美は彼の想いの深さに感動するのだが…」

・「マカロンブロッサム 最後の一花」(「ちゃおデラックス」2017年9月号ホラー増刊)
「小芝蒼(こしば・あおい/13歳)は小学二年生の時に難病で倒れて以来、ずっと入院していた。
 両親には見捨てられ、お見舞いに来てくれる人はいなかったが、死期が近いため、ヨツハという死神が毎日、彼女のもとを訪れるようになる。
 ヨツハは蒼に親切で、蒼のもう少し生きていたいという願いを叶えるため、哀川ショコラに相談。
 ショコラが蒼から話を聞くと、彼女は一か月後の未来を見せてほしいと頼む。
 その理由とは…?」

・「ショコラ・ドーナツ 魔への旅路」(「ちゃおデラックス」2018年5月号)
「小清水理(こしみず・あや)はきれいな少女。
 だが、人は彼女の外見しか見ず、つい最近も色恋沙汰のせいで仲間外れにされてしまう。
 人間関係に心底うんざりしていたところ、夜行バスのアナウンスが聞こえ、彼女は衝動的に乗り込む。
 行き先も知らず、乗客は知らない人ばかりであったが、何だかワクワクが止まらない。
 そして、長いトンネルを抜けると、そこは魔界であった。
 悪魔たちは彼女を歓迎し、あちこち案内してくれる。
 悪魔たちは彼女に悪魔になるよう勧め、彼女の気持ちも傾くのだが…」

・「夢ネム〜ルチョコレート 幻惑の夢」(「ちゃおデラックス」2018年9月号)
「三原海子と間宮なびきは親友同士。
 海子は弓道部の壮馬に片想いをしていたが、なびきの応援に励まされ、彼に告白しOKをもらう。
 だが、それ以来、なびきは何かを悩んでいるようで、海子はなびきを助けるためにショコラ・ノワールを訪れる。
 哀川ショコラは海子に「夢ネム〜ルチョコレート」を差し出し、海子はこれを食べて、海子はなびきの夢の中に入る。
 そこで彼女は、なびきもまた壮馬のことが好きで、あきらめなければならないと苦しんでいたことを知る。
 いろいろと悩んだ挙句、海子が選択したのは…?」

 魔界に少女が迷い込む「ショコラ・ドーナツ 魔への旅路」が面白かったです。
 機会があれば、魔界についてもっと掘り下げて描写してほしいものです。

2026年1月7・8日 ページ作成・執筆

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