まいた菜穂・他「令和・学校の怪談」(2022年12月31日初版第1刷発行)

 収録作品

・まいた菜穂「最後の晩餐 〜menu:美桜〜」(「ちゃおコミ」掲載)
「田所美桜は学校で最底辺にいる少女。
 彼女はどん臭いだけでなく、友人も海という嫌味な少女のみ。
 ある日、彼女は迷って、あるレストランにたどり着く。
 そこは会員制の特別なレストランであったが、彼女はウェイターに料理を食べていくよう勧められる。
 料理はとても美味しかったものの、それは「犬の鼻」で、彼女はショックを受け店をとび出す。
 ところが、以後、犬のように鼻が利くようになる。
 そのレストランで食べたものは食べた人の血となり肉となり、その能力を受け継ぐことができるようになるのであった。
 レストランでは食材不足に悩んでおり、どんな食材でも持ってきたら、料理にすると言うのだが…」

・環方このみ「仲良し」(「ちゃおコミ」掲載)
「クラスに転入してきた間田道(あいだ・みち)という女の子。
 彼女の特技は「誰とでも仲良くできること」で、クラスメイトたちを事あるごとに友達認定して回る。
 二人の女子生徒はそんな彼女にドン引きして、絶対仲良くしないと決めるのだが…」

・阿南まゆき「飼育係」(「ちゃおコミ」掲載)
「馬場由愛(ばば・ゆあ)は母子家庭で、ほとんど放置されていた。
 学校でも友達はおらず、いつも一人ぼっちであったが、生き物が好きな彼女は一人で教室の動物の世話をしていた。
 ある日、彼女に飼育係の羊野まりあという少女が声をかける。
 由愛はまりあと一緒に動物の世話をするようになり、二人は親睦を深めていく。
 まりあはその名の通り、聖母マリアのように心優しかった。
 しかし、彼女の母親は教育ママで、いつもテストで百点を取らなければならない。
 そして、彼女がテストで良い成績を取る前日には動物が何匹かいなくなる。
 由愛が隠れて外から教室を窺っていると、まりあが飼育動物を何匹か袋に入れるのを目にする。
 まりあは学校の裏山に向かい、そこにはマリア像があるのだが…」

・いわおかめめ「叶えの神様」(「ちゃおコミ」掲載)
「学校の廊下の壁に描かれた「鳥居」のマーク。
 千影が訝っていると、掃除のおばさんがここには「叶えの神」がいると教えてくれる。
 「叶えの神」は生徒の平和を願い、このマークの中にひっそりと住んでいるらしい。
 千影が神様に次の授業が潰れることを願うと、先生がケガをして自習となる。
 千影は「叶えの神」は本物だと知り、いろんなことを願うのだが…。
 「叶えの神」の正体とは…?」

・星乃みき「誤変換」(「ちゃおコミ」掲載)
「有本いちこは念願のスマホを買ってもらう。
 早速、メールやSNSを始めるも、彼女は非常に国語力が低かった。
 彼女の誤変換は次々と現実になり…」

・小室栄子「ろくろう君は待っている」(「ちゃおコミ」掲載)
「野々花は非常にルーズな娘。
 彼氏の禄郎はそんな彼女でも心底惚れており、いくら待たされても、彼女が来るまでひたすら待ち続ける。
 しかし、待たされ過ぎたせいで、首が長く伸びてしまう。
 野々花は彼を避けようとするのだが…」

・久世みずき「魔法のロッカー」(「ちゃおコミ」掲載)
「図書室の古い文集の中に書かれてあった『魔法のロッカー』。
 午後六時六分ちょうど、1年4組の左から六番目のロッカーに壊れたものを入れると元通りになって返ってくるという。
 紗奈は道花からもらった、おそろいのヘアピンをこれに入れて直そうとする。
 このヘアピンを壊したことで二人の仲も壊れたと紗奈は考えていたのだが…」

・坂元勲「おはようさん」(「ちゃおコミ」掲載)
「サエは霊視能力を持つ少女。
 彼女は自分の身を守るため、霊は全て無視することに決めていた。
 そんな彼女に教室の女子生徒の霊は毎朝、おはようの挨拶をしてくる。
 サエは無視するも、女子生徒の霊は執拗に挨拶をしてきて…」

 出来としては、まいた菜穂先生「最後の晩餐 〜menu:美桜〜」、阿南まゆき先生「飼育係」が優れていると思います。
 でも、個人的な一押しは星乃みき先生「誤変換」。
 思いつき一発!!といった内容ですが、これはやったもん勝ちで、バカバカしさが最高!!
 好きなんだ、こういうマンガ。

2025年9月19・22日 ページ作成・執筆

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