柿崎普美「まじかる・カンパニー」(1985年6月30日第1刷・1986年11月15日第6刷発行)

 収録作品

・「まじかる・カンパニー」(1984年「週刊マーガレット」36号〜39号)
「武川なおみは、裏表のない、ボーイッシュな高校一年生。
 彼女は、女の子らしくなりたいと憧れ、また、理想の王子さまを夢見ていた。
 ある日、彼女はバイクにはねられそうになった男の子を助けたことをきっかけに、桐生恵(きりゅう・けい)に告白される。
 桐生恵は、ハーフっぽいイケメンで、成績抜群・スポーツも万能であったが、軽薄で、プレイボーイ気取りなところが、なおみは気に入らない。
 また、彼には、森園麗(もりぞの・うらら)という公認の恋人がいた。
 なおみは彼を最初はふるが、彼は彼女を追って陸上部に入る。
 実際に言葉を交わすと、なおみは彼を色眼鏡で見ていたことに気付き、お友達として付き合ってみる決心をする。
 本当の彼は、素直で屈託がなく、笑顔の素敵な青年であった。
 なおみは徐々に心を惹かれるも、彼が「魔法使い」であることが判明。
 更に、恵に惚れている森園麗も魔法使いであり、二人の仲を引き裂こうとする。
 人間界の少女と、魔法界の青年の恋の行方は…?」

・「ピーターパンのハート」(1984年「週刊マーガレット」29号)
「由紀の父親が、秘書の女性と再婚することとなる。
 その女性の息子、怜(さとる)に、由紀は十年前、五つの時に会った記憶があった。
 当時、怜は小学校一年生で、父なし児としていじめられているところを、由紀が止めに入る。
 由紀の方は母親がいず、怜は彼女をお嫁にもらうと宣言。
 そして、彼女が引っ越しても、ピーターパンみたいに空を飛んで、迎えに行くと約束する。
 しかし、由紀の期待に反して、怜はこのことを全く覚えておらず、彼女に対して無関心を貫く。
 冷淡な態度にやきもきする由紀であったが、彼が作家デビューした作品「ピーターパンのハート」に、昔のことが書かれてあった。
 由紀は彼の心を開こうと努力するが…。
 一方で、怜と由紀をつけ狙う、怪しい二人組の男達がいた。
 怜は、由紀のピーターパンになれるのであろうか…?」

2020年4月13日 ページ作成・執筆

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