亜月亮「都市伝説Jr.」(2006年8月16日第1刷発行)
収録作品
・「きせかえDOLLマミちゃん」(2006年「りぼん冬休みチャレンジ!大増刊号」)
「唖未はファッション・モデルとして活躍する小学生の女の子。
彼女の家は母子家庭で、いつも一人に留守番することが多く、寂しがり屋の彼女にとってこの仕事はぴったりであった。
また、彼女にはきせかえ人形のマミというお友達があり、いつも彼女を励まし支えてくれていた。
ある日、彼女のもとにプレゼントが送られてくる。
その中身はきせかえ人形マミシリーズの黒髪・ゴスロリ・バージョンであった。
しかし、その人形は「呪いの人形」と噂されており、箱を開けて一番最初に目が合った人間を呪い殺すと言われていた。
この人形を手に入れて以来、唖未の周囲では奇怪な出来事が次々と起こるようになり…」
・「101番目の〇〇〇ちゃん」(2005年「りぼん」8月号別冊ふろく)
「卒業から半年後、南小6年3組で同窓会が開かれる。
クラスメートの32人と担任の成田厚子先生が参加し、幹事はレイカという少女。
また、同窓会とあわせて、百物語も企画されており、一人が三話ずつ話し、最後はレイカが用意してきた赤い蝋燭を消すという趣向となっていた。
百物語が始まり、どんどん進められていくが、梅本カズキは妙な違和感を拭えない。
そして、レイカが百話目を話すのだが…」
・「真夏少年」(2005年「りぽん夏休みびっくり大増刊号」)
「坂下美緒の飼い猫がいなくなって一週間。
彼女は塾帰りに公園を飼い猫を捜すのが日課となる。
ある夜、彼女の前に木の上から見知らぬ少年が現れる。
彼は不愛想で、ふてぶてしく、まるで彼女の飼い猫のようであった。
その夜、彼女は帽子をかぶった男が飼い猫を殺す夢を見るが、その男の顔は猫であった。
また、そんな夢を見たせいか、彼女は人の顔が急に猫のように見えるようになる。
次の夜、美緒は公園で少年と再会し、彼は彼女と一緒に飼い猫を捜すと約束してくれる。
だが、翌日、公園から殺害された猫の死体が発見され、そのそばには少年の帽子が落ちていた。
猫殺しの犯人は誰なのだろうか…?」
・「ダークサイド」(2006年「りぼん春のチャレンジ!大増刊号」)
「北高の氷山菖(ひやま・しょう)はイケメンだが、性格が悪いことで有名。
ある時、彼は高木紗由という女子生徒に告白されるが、彼は彼女に校舎の屋上から跳び下りて本気を証明するよう言い、彼女は実際に跳び下りてしまう。
以来、彼と付き合う女性は皆、事故やトラブルに巻き込まれ、それは高木紗由の呪いと噂されていた。
そんな彼に西原小6年の中野あゆという少女がお付き合いを申し込む。
菖は相手にしないものの、あゆはしぶとく、彼から離れようとしない。
あゆは高木紗由の呪いについて調べているようなのだが…。
そして、菖にまとわりつく「黒い影」はあゆにも魔の手を伸ばしてくる…」
・「きせかえDOLLマミちゃん if〜もしも呪いが成功したら〜」(描きおろし)
「ある少女がブログに自分の悪口を書いた相手に『呪いの人形』を送り、相手は変死する。
彼女が「当然の報い」と嘲笑っていると…」
「都市伝説」をテーマにした怪奇マンガで知られる大ベテランの亜月亮先生ですが、これは初めてのホラー作品の単行本です。
これ以前に20冊近い単行本を出しているだけあって、どの作品もなかなかの出来で、「りぼん」とナメてかかると、本気で心臓に悪いコマがあったりして、このプロ意識は流石です!!
個人的ベストは「101番目の〇〇〇ちゃん」。
百物語と学校怪談を巧みに絡めた内容で、構成も凝っており、逸品と言ってもよいのではないでしょうか?
ともあれ、亜月ホラーの原点と言うべき単行本ですので、ホラー好きには読む価値は大いにあるように思います。
2026年2月10日 ページ作成・執筆