松田辰彦「蟻グモ」(1976年5月15日初版発行)
「ミッション・スクールの聖カテドラル女子学園。
園内で、女子生徒が暴行の末、鋭利な刃物で滅多刺しにされる殺人事件が連続して起きる。
様々な容疑者が浮上するが、いずれもシロ。
矢沢と谷川の両刑事が頭を抱える中、被害者は増えていく。
犯人は、学園長の言う通り、男性夢魔(アンキューブ)の仕業なのであろうか…?
そして、ヒロイン、水尾玲子に魔の手が迫る…」
キクタヒロシ氏の「昭和の怖い漫画」(彩図社)にて紹介された作品です。詳しいことをお知りになりたい方はそちらを参考にしてください。
個人的には、レイ・ラッセル「インキュバス」(発表も同年)のような感じかと思って読んでたら、全く違ったので拍子抜けしました。
でも、「インキュバス」と同じく、「そんなのありかよ〜」な人物が犯人で、偶然の一致とは思いますが、不思議な感じがします。
ちなみに、「蟻グモ」は「蟻に擬態して、アリを捕食する」と作中で説明されていますが(これは伏線です)、wikipediaで調べたところ、そんなことは観察されておらず、蟻に擬態することで身を守っているという説の方が有力とのことです。
2018年10月30日 ページ作成・執筆