御茶漬海苔「ギギラ」(1991年11月20日初版発行)
・「第1章 出現」
「KRグループによる東京湾・新東京都市計画。
その工事現場では謎の失踪事件が続発していた。
ある夜、現場監督が生首だけになって発見される。
その場にいあわせた同僚によると、地割れの中から巨大な怪獣が現れ、現場監督を食べてしまったという。
新宿テレビの女性キャスターの高岡夢野は彼にインタビューをするも、誰も彼を信じる者はなかった。
番組収録後、夢野、妹の千絵、KRグループに勤める弟の夢彦の三人はツインビルの高層階で会う。
千絵は木々羅(ギギラ)教にすっかりはまり込んでいた。
木々羅教は人類を滅ぼすことによって、地球を救うという教えで、木々羅様が近いうちに出現すると教祖は訴えていた…」
・「第2章 対抗」
「ギギラが現れたことによって、東京は大パニック。
ギギラは新東京開発現場から出現したため、KRグループは責任を取るよう責められる。
KRグループの社長は高岡夢彦にギギラ退治を命令。
夢彦はクレーン車でギギラを追いつめ、夢の島の焼却炉で焼き殺す作戦を立てる。
一方、テレビ局は木々羅教の教祖が怪獣の出現を予言していたと知り、木々羅教を調べ始める…」
・「第3章 核心」
「夢彦の作戦は成功したかに見えた。
だが、ギギラは変身して、復活する。
夢彦はもう一度、焼き殺そうとするのだが…。
その後、夢野とディレクターは木々羅教の本部のある村を訪れる。
彼らはある老婆から教祖について話を聞くのだが…」
・「第4章 再生」
「ギギラ用の化学兵器。
それはギギラの細胞に突然変異を起こし、エネルギーを吸収すると、細胞は弾け飛ぶという作用があった。
再びギギラが現れた時、夢彦はギギラを倒すため、攻撃ヘリに乗る…」
・「最終章 未来」
「ギギラの攻撃により、KRグループの社長は重傷を負う。
社長は木々羅教の本部に連れて行くよう夢彦に指示を出す。
その目的とは…?
そして、人類はギギラを倒すことはできるのであろうか…?」
御茶漬海苔先生による怪獣漫画です。
怪獣とのバトルは迫力がありますが、ストーリーは薄いです。
また、ギギラについての説明がほとんどないのも致命的だと思います。
個人的に「怪獣もの」の魅力は「細部へのこだわり」だと考えておりますので、勢いだけではカバーできなかったのではないでしょうか?
2023年6月13・15日 ページ作成・執筆