加納康雄「グングニル@」(2011年9月5日初版発行)

・「ACT-1」(「ヤングキング」2011年第7号)
「神山佑一は国立先端科学研究所(フロンティア)の所長をしている父親に憧れ、大学の研究室で研究に励んでいた。
 しかし、父親が人体実験の首謀者として指名手配されたため、大学を辞め、以来、引きこもりの生活を送る。
 父親は行方不明のままで、母親が彼の面倒を見ていたが、母親が病気で倒れ、彼は過去と決別する決心をする。
 だが、彼の目の前に、異形の巨人が現れる。
 巨人は何故か彼の名を呼んでいた…」

・「ACT-2」(「ヤングキング」2011年第8号)
「巨人から逃れ、佑一は大学の研究所に向かう。
 その目的は猛毒のテトロドトキシンを手に入れることであった。
 研究室で彼は元・恋人の西園アカリと再会する。
 彼はアカリに逃げるよう言い、大学まで追ってきた巨人と対峙する…」

・「ACT-3」(「ヤングキング」2011年第9号)
「もう一匹現れた巨人。
 巨人同士が戦っている間に、佑一はアカリに助けられ、車で逃げる。
 車は病院に向かうかと思いきや、何故か林の中を進み…。
 彼女の望む「償い」とは…?」

・「ACT-4」(「ヤングキング」2011年第10号)
「目覚めると、佑一は生きていた。
 不思議なことに、身体中の傷が癒えている。
 彼はアカリが何か知っていると考え、彼女を捜しに町に向かう。
 だが、町では何体もの巨人が人々を殺戮していた。
 彼は東サキという娘を巨人から助け、安全な場所に匿おうとするのだが…」

・「ACT-5」(「ヤングキング」2011年第11号)
 佑一が目指すのは、父親が所長をしていた国立先端科学研究所。
 ここの地下施設はテロ対策の一環として強固に作られていた。
 職員の死体からIDカードを入手し、二人は地下への入口を目指す。
 地下で佑一はアカリと再会するが、彼女のそばには最初に襲ってきた巨人がいた…」

・「ACT-6」(「ヤングキング」2011年第12号)
「南条という男が彼らの前に現れる。
 明かされる巨人の正体…。
 そして、「オーディン計画」とは…?」

・「ACT-7」(「ヤングキング」2011年第13号)
「アカリの案内で、佑一は研究施設に向かう。
 アカリの目的は「装置」の破壊だが、二人の前に巨人が現れる。
 そして、南条も…」

・「ACT-8」(「ヤングキング」2011年第14号)
「父親が佑一に残したチップ。
 それには「フロンティア事件」の真相が父親によって語られていた。
 明らかになる衝撃の事実の数々…。
 佑一とアカリに「未来」はあるのか…?」

 「進撃の巨人」の影響の濃い「モンスターもの」です。
 オリジナリティを追求すべく頑張っており、個人的には、なかなか面白いと思います。
 ただし、打ち切りになったのか、単行本一巻で終わってしまったことが悔やまれます。
 何故か、八章のうち、七章が「コミック謎の怪奇事件ファイル」というコンビニ本に収録されております。

2023年5月31日 ページ作成・執筆

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