西条真二・作画/森橋ビンゴ・原作「JK・オブ・ザ・デッド」(2019年9月16日初版発行)
・「第1話」
「一月前、世界はゾンビ達の手に落ちた。
そんな状況下、四人の女子高生(皆、16歳で、巨乳・巨尻)が学校に立てこもる。
西原ミカ〜明るく元気な女の子。身体能力は高いが、麻雀は非常に弱い。
片山スミレ〜委員長タイプの眼鏡っ娘。頭脳派。
押川タマキ〜筋トレが趣味の肉体派。
福本カナエ〜頭空っぽなギャル。直感で動く。
彼女達は暇つぶしに麻雀をして、ドン尻は、食料等の調達係になるのだが…」
・「第2話」
「食料調達の後、ミカは体調を崩して、寝込む。
彼女抜きで、三人は麻雀をするが、その目的とは…?」
・「第3話」
「スミレ、タマキ、カナエは、新しい場所を求めて、ラブホ街に向かう。
どうにか「ガラスの城」というラブホテルに到着し、一安心。
彼女達は、一番風呂を賭けて、早速、麻雀で一勝負する。
だが、ほっとしたのも束の間、別の部屋にゾンビが潜んでいて…」
・「第4話」
「ピンチの三人を救ったのは、柳澤ミサトという娘であった。
ミサトは三人を「雀荘ロメロ」に案内する。
そこには雀荘の店長、森ジョージ、店員の伊藤コウとエリカ(名字不明)がおり、一番麻雀の強い森ジョージが権力を握っていた。
勝った者の言うことを聞くという条件で、三人はジョージと麻雀対決をすることとなるのだが…」
・「第5話」
「森ジョージの麻雀は一筋縄ではいかず、三人は苦戦する。
タマキとスミレがやられ、ジョージが一番となるが…」
・「第6話」
「様々な思惑が交錯しつつ、四人とも、テンパイとなる。
勝者は誰か…?
勝負が白熱している中、調達に出かけたバイトの望月照美が帰ってくるのだが…」
・「第7話」
「雀荘にゾンビが押し寄せる。
血まみれの戦いの中、数人がやられてしまう。
生き残った彼女達の決断は…?」
麻雀漫画雑誌「近代麻雀」に掲載された作品を編集した単行本です。
「ゾンビ」+「麻雀」+「エロ」という変わり種ですが、それが全く怪奇漫画としての「面白さ」につながっていないのが残念…。(麻雀漫画としてどうなのかは私にはわかりません…。)
一番の理由は「ゾンビ」愛がないことだと私は思います。
「ゾンビ」に対するこだわりがちっとも感じられず、「ゾンビ」の設定も非常にテキト〜です。(後半、脳を破壊されても復活するだけでなく、牙も生えていて、どうかと思いました。)
ろくろく調べもせず、流行りのシチュエーションだけを安易に取り入れたような印象を受けております。
何故「近代麻雀」で斯様な漫画が掲載されたのか、謎ですが、とりあえず、怪奇漫画好きにはお勧めいたしません。
2021年10月31日 ページ作成・執筆