本田真吾「切子 殺」(2018年12月20日初版発行)
「佐倉美波は、健康食品を扱うエガオ・コーポレーションの新入社員。
彼女が属する班は、
人の良さそうな中年男、久世原
キャリアウーマン・タイプの黒輪
体育会系を絵にしたような茂木
何から何まで軽薄そうな工藤
美波と年が近い女の子の高梨
といった面々であった。
しかし、入社早々、久世原はセクハラ野郎、黒輪はヒステリックなお局であることが判明。
いろいろとつらい目にあうが、入社式で知り合った山崎冬馬が彼女の支えとなってくれる。
そんなある時、彼女にセクハラをしようとした久世原が倉庫で無惨な変死体となって発見される。
そのあまりに常軌を逸した殺害方法に、山崎冬馬は「切子」の仕業ではないか、と推測。
彼によると、「切子がキル」というサイトがあり、ここに頼めば、許せない奴を殺してくれるという噂があるという。
誰も信用しなかったが、本当に切子が現れ、社員達を片っ端から殺戮していく。
ビルに閉じ込められ、美波と冬馬は脱出口を探すのだが…」
傑作「切子」の続編ですが、閉鎖されたビルを舞台に切子が大暴れをするという内容で、残虐度は大幅にグレード・アップ!!
人々が問答無用で肉塊と化していくのは、いやはや、爽快の一言です。
また、ホラーだけでなく、ミステリーとしてもよくできており、読み応えは充分です。
映画化してもらえないものでしょうか?
あと、茂木には生き残って、新しい恋を探してほしかったです。
2020年7月31日・8月1日 ページ作成・執筆