伊藤結花理「闇のきらめき」(1987年10月10日初版発行)

・「第1話 悪夢の放課後」(1986年「週刊少女コミック」掲載)
「櫛灘(くしなだ)日向子と、青木統子は中学生からの友人。

 普通の女子高生の日向子と対照に、統子は美人で、成績優秀、だけど、人間嫌いなお嬢さま。  ある日、日向子は、学園の女子生徒の憧れである吉原先輩に告白される。
 吉原先輩は統子と幼馴染であり、日向子は統子に相談するが、統子は彼女を応援してくれると言う。
 晴れて、付き合うこととなった二人だが、吉原先輩は交通事故にあい、首を切断して死亡。
 その時に、日向子は、鬼のような女性が、先輩の首を拾い上げるのを目にする。
 それからも、日向子の周囲ではおかしなことが続く。
 クラスメートからは疫病神扱いされ、悲嘆に暮れる日向子を慰めたのは、乱暴者として有名な岩館凄(いわだて・すさむ)であった。
 凄の祖父は、昔、陰陽道の祈祷師をやっており、日向子は彼に相談することとなる。
 凄の祖父によると、日向子は誰かに「呪詛」をかけられているらしいのだが…」

・「第2話 闇のきらめき」(1986年「週刊少女コミック」掲載)
「斑鳩麦(いかるが・むぎ)は、都内一の有名モデル校である大都高校へ転入する。
 彼女は周囲には隠していたが、「シャイニング(霊能力者)」であった。
 そして、彼女のクラスには、彼女と同じような能力を持つ郷田秋吉という青年がいた。
 教室から見える木に、見知らぬ男子生徒の霊を視たことから、秋吉は麦の能力に気付く。
 どうやら、男子生徒の霊は、不良達が連続して事故にあうことに関係しているようなのだが…」

・「第3話 闇の訪問者」(1985年「週刊少女コミック」掲載)
「臨時の美術教師、吉岡雅子。
 彼女の周りに、麦と秋吉は見知らぬ少女の姿を視る。
 また、麦はその少女に憑依され、吉岡先生の前で、少女の自画像を描く。
 少女の霊は吉岡先生をママと呼び、どうにか相手にしてもらおうとしていた。
 しかし、吉岡先生は彼女を決して受け入れようとはしない。
 吉岡先生の過去とは…?」

・「YUKARI’S ホラーショー」(1987年/描き下ろし)
 伊藤結花理先生の猫に関する、不思議な体験談や、超能力についてのエッセイ。
 伊藤先生は「怪奇と幻想」の物語が大好きなそ〜な。

2020年8月14日 ページ作成・執筆

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