花村えい子・劇画「黒衣の花嫁」(コーネル・ウールリッチ・原作/1978年11月1日初版発行)
コーネル・ウールリッチ(aka ウィリアム・アイリッシュ)による名作サスペンス(1940年)の劇画化です。
原作の方は未読で、二十年ぐらい前に、フランソワ・トリュフォー(注1)による映画(1968年/ジャンヌ・モロー主演)を観ただけの知識しかないので、大したことは書けませんが、映画とはラストが異なり、意外に感じました。
花村えい子先生による劇画の方が原作に忠実のようで、意外などんでん返しではあるものの、個人的には、釈然としないラストで、イマイチです。
それよりも、映画の「ここまでするか!!」というラストの方が、ヒロインの復讐への執念に焦点を絞って、面白いように思います。
ともあれ、漫画での「豹の毛皮をまとって、アマゾネスに扮するヒロイン」がカッコよかったので、それだけでも得した気分です。(裏表紙にはカラー・イラストで載ってます。)
・注1
昔から映画が好きで、古い映画も割合楽しんで観てきたけど、フランソワ・トリュフォーの映画は「黒衣の花嫁」と「ピアニストを撃て」しか観ていない…。
観ないといけないかな〜と思いつつ、この時代の名画って、今観たらどうなんだろうか?
2022年4月17日 ページ作成・執筆