坂上泰夫「黒姫地獄花」(1964年5月23日発行/200円)

「ある夜、幾人もの侍が一人の娘を追っていた。
通りがかりの浪人が侍達を撃退し、娘を家に送るが、娘の父親が首を吊っていた。
娘から事情を聞くと、彼女は尾州様のお屋敷に腰元奉公に上がる身であった。
が、同じ屋敷に奉公に行っている姉の幽霊が枕元に立ち、彼女に屋敷に行かないよう告げたと言う。
浪人は町役人を呼びに行くが、その間に娘は姿を消し、それっきりとなった。
その後、実は若年寄の大月お抱えの密者である浪人は、奇怪な事件に次々と巻き込まれる。
そして、徳川吉宗暗殺を図る陰謀が明らかになるのだった…」
表紙の絵で魅了させて、中身が「しょぼしょぼ〜」な印象の強い坂上泰夫先生のマンガですが、この作品には大きな売りがあります。
それは「人喰い花」!!
と期待させて申し訳ないのですが、描写は大したことありません。
犠牲者の悲鳴が聞こえると、花のそばに着物が落ちているだけなのであります。
それでも、まあまあ頑張ってる描写がありましたので、一応、載せておきます。
味わってくださいませ。
・備考
ビニールカバー貼り付け。糸綴じあり。後の見返しに、ハンコと書きこみあり。
平成27年8月17日 ページ作成・執筆