川本修一「魔の五寸釘」(130円/1959年3月30日発行)



「柳沢藩主の若君、主馬介は東照宮の修理の巡視の際、階段の板が外れ転落死する。
 目付役の佐川主水は修理奉行の間左近に若君殺しの冤罪を着せて殺害。
 また、間左近の長男、間大介は修理のための十万両の輸送隊長であったが、山中で謎の一群に襲われ、無念の死を遂げる。
 間左近の次男、新八郎は自分の父親は陥れられたと考え、自分で真犯人を見つけようとする。
 だが、越後屋殺しの犯人にされ、山中のあばら家に身を潜める。
 ある夜、どこからか釘を打つ音が聞こえ、音の方向に向かうと、白髪の老婆が藁人形に五寸釘を打っていた。
 老婆が呪いをかけている相手とは…?
 そして、黄金の五寸釘で越後屋を殺した者の正体は…?」

 タイトルと味のありすぎる表紙通りに「藁人形」をフィーチャーしております。
 深夜に藁人形を打つ妖婆や五寸釘を操る謎の男といったキャラがなかなか楽しめます。
 ただ、全身に釘の刺さった死体も出てはくるものの、あまり大っぴらには見せず、残念…。
 もっと怪奇色を出してほしかったところですが、良作と判断してよい作品だと思います。

・備考
 本体、割れまくり。底に「山田」と記名あり。

2026年4月8日 ページ作成・執筆

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