司孝平・他「闇A」(1960年4月15日発行/150円)

収録作品
・司孝平「タイタンボウの足跡」
「何をトチ狂ったのか、ネパールくんだりまでやって来た青年侍。
そこの都ラサで、青年は「タイタンボウ」という巨人の噂を耳にする。
ここでは月に一度、この巨人に若い女性を生贄に捧げていた。
青年は「タイタンボウ」を退治するために、自分が代わりに、生贄を入れる箱に入るが…」
半世紀前のマンガなので、まあ、大したことはありません。
が、内容の危険度はトップ・クラスです!!
ネタばれとなりますが、犯人はその村の長老で「昔人肉を食った人種の子孫」であり、「人間の肉を食いたくてたまらなくなった」ため、タイタンボウの噂を流し、幻術でタイタンボウが存在するように見せかけ、生贄の少女達を食べていた…という内容なのです。
ちょっとの間、点になった眼がもとに戻りませんでした。
ちなみに、「ネパール」で侍が活躍するマンガは私の知る限り、これしかありません。
実は、凄いマンガなのかも…。
・松原浩「殺気」
「剣道指南役の父を闇討ちされ、仇討ちに出かける若き侍。
しかし、仇の侍はかなりの腕前で返り討ちにあい、片目を失う。
ある僧侶に助けられた侍は、寺で修行をするが、僧侶に「念を捨てる」よう諭される。
念を捨てれば、何もなくなり、何もなくなれば斬られることもない、と僧侶は言う。
侍は念を捨てようと努力するが…」
・和泉秀明「葬られた男」
「由木竜太郎は、隣藩が森林伐採権を奪おうとする陰謀から、家老の藩の実権を握ろうとする陰謀へ巻き込まれていく…」
・備考
ビニールカバー貼り付け。糸綴じあり。後の見返しに、ハンコと書きこみあり。
平成27年1月27日 ページ作成・執筆