望月みさお「幽霊のブローチ」(200円)



「雅子、清江、恵子の三人の少女は登山の最中、雷雨に見舞われる。
 三人は雨宿りのために、荒れ果てた屋敷に駆け込む。
 廃屋を三人は探索していると、雅子は雷光の中に女性の幽霊を見る。
 驚いて、雨の中に駆けだした雅子であったが、残りの二人は信じてくれない。
 以来、稲光の度に、雅子の目の前に幽霊が現れるようになり、雅子の母も幽霊を目の当たりにする。
 雅子の話を信じなかったことを謝ろうと、清江と恵子は雅子の家を訪ねる。
 その時、清江が雅子から彼女のブローチをもらうと、今度は清江のもとに幽霊が出現するようになる。
 清江は幽霊との会話を試みようと考えるが、幽霊に生命力を吸い取られると母親に止められる。
 清江は仕方なく次のチャンスを待つが、清江の家に忍び込んだ二人の不良少女によって、ブローチが盗まれるのであった。
 雷光を浴びると、幽霊が現れるブローチの秘密とは…?
 そして、幽霊の正体は…?」

 「実話怪談」のギミックを使う以前の作品です。
 「雷光を浴びると、幽霊が現れるブローチ」という発想は面白いと思いますが、画力がちょっと…。
 でも、この画力が「味」なのであります。
「いやぁ、俺は好きだよ、この味」と言いながら、まずいものを平気な顔を装ってムリヤリ食べている感じですが…。

・備考
 ビニールカバー貼り付け。最終ページの新刊案内にボールペンによるチェック印あり。後ろの遊び紙に日付のスタンプあり。

2017年1月24日 ページ作成・執筆

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