しきはるみ「ろくろ首の娘」(220円)
「おチビなことにコンプレックスを持つ少女、西郷輝子(注1)。
背が高くなることを願ううちに、首が伸び縮みすれば便利かも、と考え出し、神様にろくろ首になるよう祈る。
その願いが通じて、ある朝、輝子の首はろくろ首になっていた。
有頂天になった輝子は、放課後、木に枝に引っかかっていた風船を男の子に首を伸ばして取ってあげたことで、ろくろ首であることが級友にばれてしまう。
このことは両親の耳にも入り、人前でのろくろ首を禁止されてしまう。
それにも関わらず、用水路で溺れている男児をろくろ首で助けたことがマスコミに報道され、輝子はあっと言う間に有名人。
輝子の名は、日本国内だけでなく、海外にも広く知られるようになる。
そんな時、三人組のアメリカ人が日本を訪れる。
彼らは、輝子を誘拐して、国に連れ帰り、見世物にして大儲けしようと企んでいた。
三人組は誘拐に成功。輝子を変装(顔を黒く塗るだけ…)させて、アメリカへ向けた飛行機に乗せようとするのだが…」
粗筋を読んで一言、「しょ〜もな〜」なのであります。
いや、もうホンマ、他に形容の仕様がありません。
でも、個人的には、しきはるみ先生と広永マキ先生のマンガはどんなに「ヘタレ」でも許せてしまいます。
何だかんだ言っても、好きなんですよ。
・注1
もしかして、あるスターの名前のもじりとか…。
ちなみに、外国人三人組の名前は「ポール」「リンゴ」…もう一人の名はわかりません。
・備考
カバー貼りつき。パラフィン紙、剥がし痕あり。カバー背表紙色褪せ。p12、人物の顔が鉛筆で黒く塗られている。後ろの遊び紙に貸出票の剥がし痕あり。小口下部に貸本店のスタンプ押印。
2016年9月14日 ページ作成・執筆