大内清子「けんか兄妹と幽霊」(200円)

「美江子と兄の誠は大の仲良し。
 このところ、美江子とそっくりな少女が出没するようになる。
 友人達や家族まで少女を美江子と間違え、すっかり美江子はいじけモード。
 実は、美江子は幼い頃、この家族にもらわれて来た娘であり、そのため、家族から嫌われたと思い込んでいた。
 ある夜、夢の中にその少女が現れ、「お姉ちゃん」と美江子を呼んで、涙ながらに追ってくる。
 その翌日、美江子とそっくりな少女は、白昼、美江子と誠の前に現れるのだが…。
 一方、美江子の妹、ルリ子は、心臓が弱いため、田舎の実家で療養していた。
 死期を悟った彼女の唯一の願いは、実の姉に会うことであった…」

 ぶっちゃけ、他愛のない内容です。
 基本、お涙頂戴な内容で、ちっとも怖くはありません。
 ただ、ストーリーはそこそこいいと思うので、構成に気を配って、もっとドラマチックに仕上げたら、良作になったかもしれません。(言うのは簡単!!)
 それにしても、大内清子先生のマンガはどうして兄妹仲が異様にいいのだろう?
 ここまで執拗だと何かしらコンプレックスめいたものを感じるなあ…。

・備考
 ビニールカバー貼り付け。糸綴じあり。pp2・3、ページに食べかすが挟まっての剥がれあり。p20、p25、p28(鉛筆)、p35、p38、p50、p135(読者のページ)、後ろの遊び紙にペンによる落書きあり。p83、目立つ汚れあり。若干、コマにかかる小欠損、幾つかあり。pp129・130、コマにかなりかかる欠損あり。p135(読者のページ)、読者のイラストに引っかき傷あり、また、一部穴になっている。後ろの遊び紙に数字の書きこみあり。

2018年7月14日 ページ作成・執筆

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