望月みさお「怪猫少女」(220円)
「北海道帯広の北東にある本別にてあった話。
母子家庭の鳥居房子のもとに、十年前に女中を勤めていた老婆、よねが働かせてくれるよう頼みに来る。
だが、鳥居家では経済的に余裕がなく、また、房子の夫が亡くなる時、よねには五百万円も退職金を渡していた。
体よく追い払われ、逆恨みをした、よねは、房子の娘、桃子を町はずれに連れ出し、扼殺。
そして、自分が飼っている、化け猫のたまを桃子に化けさせ、鳥居家をメチャクチャにするよう命令する。
しかし、たまが桃子に化けるところを、浮浪児の厚子(土管が住処)が目にしていた。
厚子は、たまが化けた桃子に彼女の友達だと称して、お近づきになる。
たまは鳥居家で騒動を起こそうとするが、厚子に邪魔されて、果たせない。
しかも、たまは何故か厚子を大の苦手として、彼女の言葉には逆らず、厚子の殺害を画するも失敗。
業を煮やした、よねは、自分の魂をたまに預け、鳥居家を呪い潰そうとするのだが…」
面白いと思います。望月みさお先生のマンガにしては珍しく、一気に読みました。
絵的に「素薔薇らしい」コマが幾つかあり、望月みさお先生、なかなか快調だった模様です。(紹介したいのはやまやまなのですが、本がボロボロなので、あきらめてください。)
ただし、表紙の「ネコミミ少女」に期待して読むと、腰が抜ける内容ですので、その点はご注意を。
普通の状態の本がもしも(安価に)手に入ったとしたら、改めて紹介しなおしたいと思います。(ということは、多分、半永久的に無理ということです。)
・備考
ジャンク。猛烈にボロい。ビニールカバー貼り付け、また、それによる歪み。水濡れにより、本体歪みまくり。糸綴じがあるが、ページが本体からばらけそうになっている。
2017年3月8日 ページ作成・執筆