丘野ルミ「雪少女が夜歩く」(220円)



「のり子、弘美、まさ子は仲良し三人組。
 彼女達の父親も、南方で戦った戦友同士であった。
 冬、弘美の兄、始を加えて、三人は週末をのり子の山荘で過ごす。
 午後、雨の降る中を、始の運転で、三人は山荘を去るが、途中で、謎の少女が道に立ちふさがっていた。
 少女をよけようとして、車は木に衝突し、故障。
 始があたりを調べると、無人の館があり、三人はそこへ避難する。
 しかし、車に食料を取りに行った始は戻って来ず、部屋を探索していたまさ子は突如姿を消す。
 雨は雪へと変わり、日も暮れてしまう。
 不安に打ち震えるのり子と弘美のもとに、雪の中から始が戻ってくるが、頭からは血を流し、そのまま、こと切れる。
 二人は館から逃げようとするものの、山荘のじいやが話をした雪少女が二人の前に立ちはだかる。
 雪少女から逃げようとして、館のからくりに引っかかったのり子と弘美は、先に行方不明になったまさ子と牢屋で再会。
 三人はそのまま、牢屋で囚われることとなる。
 その頃、三人の父親のもとに、戦争時の犯罪を暴く手紙が送られてくる。
 三人の少女の誘拐した犯人は…?
 そして、神出鬼没の雪少女の正体は…?」

 怪奇ものの体裁をとってはおりますが、一応はミステリー・サスペンスであります。
 ですが、想像のつく通りに、内容は穴だらけです。
 同じ穴だらけなら、ゲテモノ・ホラーの方が楽しめます。

・備考
 パラフィンの剥がし痕あり。カバーをセロテープにて貼り付け、また、角に補修あり。前の遊び紙、折れ。後ろの遊び紙に貸出票の剥がし痕あり。pp5・6、折れあとあり(うっかりつけちゃったよ…。)

2016年8月4日 ページ作成・執筆

東京漫画出版社・リストに戻る

貸本ページに戻る

メインページに戻る