浅丘ルリ「突然の恐怖」(200円)

「ヨシ子は山道で二台の車がカーチェイスするのを目撃する。
 一台の車が崖から転落し、現場に駆け付けると、怪我をした男がかくまってくれるよう頼む。
 ヨシ子は近くにあったほら穴に男を隠すと、サングラスをかけた男がやってくる。
 拳銃を突き付けられ、男の行方を聞かれるが、ヨシ子はどうにかごまかすことに成功。
 夜、怪我をした男のことを心配したヨシ子は、ほら穴に身を隠す男のもとに食料を届ける。
 すると、男は東京にいる、妹の悦子に渡すよう、百万円の札束をヨシ子に託す。
 ヨシ子は悦子のアパートを訪ね、百万円を渡すが、妹でさえも彼女の兄のことはさっぱりわからないと言う。
 そこへ、綺麗な若い女性が現れ、ヨシ子に悦子の兄のことをしつこく尋ねる。
 居場所のことは秘密にしておくよう言われていたので、ヨシ子はアパートを辞去。
 しかし、心変わりをして、悦子を兄の居場所に案内するが、先程の女性がひそかに後をつけてきていた。
 ヨシ子と悦子はほら穴のところに向かうが、怪我をしているのに、悦子の兄の姿はすでにない。
 そして、ヨシ子の周辺ではサングラスの男がうろつき始める。
 彼らの目的は…?
 悦子の兄はどこに消えたのであろうか…?」

 当時の平均的な「サスペンス・スリラー」なのではないでしょうか。
 それなりにまとまってますので、元となった小説なり映画があったように推測してます。
 ただ、ほら穴から悦子の兄が姿を消した理由が「黒メガネの男に見つからなかったけど、他の仲間たちにみつかってつれだされてしまった」(p125)というのは、かなりマヌケです。

・備考
 ビニールカバー貼り付け。糸綴じあり。前後の見開きの奥に紙テープで補強あり。目立つシミ・汚れ多々あり。後ろの遊び紙にスタンプ押印。

2017年1月23日 ページ作成・執筆

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