「恐怖新聞」(2011年/大森研一・監督/つのだじろう・原作)
「鬼形経(真司郎)は石堂大学に通う青年で、怪奇現象研究同好会に所属していた。(鬼形礼の甥という設定)
彼の20歳の誕生日である2010年10月28日の午前二時、猛烈な頭痛に襲われた直後、新聞受けに新聞が届けられる。
その新聞は「恐怖新聞」で、購読料は彼の寿命一年分。
そして、新聞は彼のクラスメートの橋本が路上で刺殺されることを予言していた。
翌日、新聞に書いてある通りとなり、以来、毎夜の午前二時に届けられる。
しかも、恐怖新聞には、怪奇現象研究同好会のメンバーの雨宮しずく(近野成美)が呪いのメリーさん人形に呪い殺されると書かれていた。
この人形は交通事故死した母親が最愛の娘に渡そうとしていたもので、一週間持ち続けると女の悪霊に祟りがあるという。
鬼形経と親友の永森(相馬圭祐)はしずくをメリーさん人形の呪いから救おうとするのだが…。
そして、鬼形のもとに恐怖新聞を届けているのは…?」
何度も映像化されている「恐怖新聞」ですが、この作品は2011年のVシネマです。(劇場公開はされておりますが、どれほどの期間だったのかは謎です。)
そのため、低予算ではありますが、俳優さんが良く、特に相馬圭祐さんは好演だと思います。
また、喫茶店の怪しい(とぼけた?)マスターに宮川一朗太さんで、絶妙な味に唸らされます。
ただ、ストーリーに難があり、冒頭の夜の小学校のシーンが全く意味不明なのが痛い。
あと、怪奇現象研究同好会のくせに、メリーさん人形に対して効果的な手を打たないというのも引っかかります。(まあ、ここは伏線になるので、仕方がないのかもしれませんが。)
それにしても、「恐怖新聞」は記事を読まず、見出しだけにとどめておくと、寿命を取られないというのは新たな発見でした。
私のもとに「恐怖新聞」が来た時は是非とも参考にいたしましょう。
余談ですが、一番印象に残ったのは、メイキングで近野成美さんのインタビューになった時、後の背景に偶然に映っていた女の悪霊役の女性(名前はわからず)がそっと脇にのいて、画面から離れたことです。
2023年10月28日 ページ作成・執筆