木下蓮三・小夜子・作「ピカドン」(1979年11月30日初版発行)

 原爆の恐怖を訴えた短編アニメ「ピカドン」(1978年)を絵本にしたものです。
 アニメの「ピカドン」は作品として(また、トラウマ・アニメとしても)世界的に評価の高い作品(注1)で、その絵本を「怪奇マンガ」扱いしたら、絶対に非難を浴びるとは思います。
 ですが、この凄まじさ故、紹介したいという誘惑に抗えませんでした。
 もう原爆投下後の惨状が、リアルとは程遠い絵であるにも関わらず、生々しく迫り来る迫力は唯一無二のものです。
 昔はアニメ「ピカドン」は学校で上映されていたようですが、ショックを受ける子供が多数だったようで、今はもうYouTubeでしか観れないでしょう。
 もし、興味を持たれた方がおられましたら、一度観ておいて損はないと思います。(ショック耐性のある方限定ですが。)
 ちなみに、このページは、抗議が来たら、削除しますので、あしからず。

・注1
 私は、アニメ版「はだしのゲン」の世代です。
 ゲンが校門のところで話していた女学生の半身が黒こげになるシーンと、人が熱風で溶け、目玉が垂れ下がるシーンはいまだにトラウマです!(上映された日は大騒動だった!!)
 脱線ついでに話すと、原爆は絶対に「戦争犯罪」だと私は考えております。
 アメリカ合衆国は戦争を早く終結させるためとか、どうのこうの言い訳しておりますが、非戦闘員が多く住む都市のど真ん中にあんなもん、落とせば、どういうことになるか、多少の想像力があればわかるはずです。
 投下した理由は単純で、敵国であった以上に、黄色人種だから、キリスト教徒でないから、そして、原爆がどういう効果をもたらすか知りたいから、でしかありません。
 原爆を落とした奴らには(もしも、奴らの崇めるキリストとやらがいるのなら)それ相応の裁きを。そして、原爆で亡くなった人達には安らぎが訪れますように。

2019年8月6日 ページ作成・執筆

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