楳図かずお「こわい本 闇」(1996年7月20日第1刷発行)

 収録作品

「闇のアルバム」(冒頭の4ページはカラー)

・「本」(1968年「プレイコミック」)
「茂木は板橋の製本会社に勤めるサラリーマン。
 彼は秋子という女性と会い、結婚する。
 幸せな毎日が続いていたが、それは秋子の指にできたアザによって破られる。
 秋子が病院で診察を受けた後、茂木は彼女が悪性の腫瘍に侵されていることを医者に知らされる。
 もはや手遅れで、将来的には秋子の全身に腫瘍が広がり、死を待つばかり。
 マンションの部屋で秋子は衰弱していくのを見て、茂木はある決意をする。
 彼は、彼女が醜くなる前に、自分の手で殺したのであった。
 彼は会社をやめ、部屋に閉じこもる日が続く。
 彼は一日中、飽きずに一冊の本を見つめているのだが…」

・「ダリの男」(1970年「プレイコミック」掲載)
「自分の醜さにとり憑かれている男。
 男は長年憧れていた梨麻と結婚する。
 しかし、女性が迎え入れられた家は、家の構造、家具調度まで全て歪んだものであった。
 男は女性の感覚自体を歪ませ、彼の姿を美しいものに思わせようとするが…」

2023年2月14・15日/2024年2月13日 ページ作成・執筆

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