「オール怪談・41」(170円)



 収録作品

・いばら美喜「パパはお金持ち」
「ジローは金持ちのバカ息子。  学校にはろくに行かず、スポーツカーを乗り回し、ジャズ喫茶で遊びほうける毎日。
 ある夜、父親の説教に反発し、家をとび出すものの、金がなくてはどうにもならない。
 そんな彼に女友達のミチが「お金のイッパイあるところ」へ案内すると言う。
 だが、彼女の案内したところは、彼女の家であった。
 その夜は両親は留守で、家には祖父一人だけ。
 二人は金庫から金を持ち出そうとするのだが、その場に祖父が現れる…」

・小島剛夕「猫目石」
「一年の内、ある時期が来たり、興奮したりすると、猫の眼の如く、闇で光る眼を持つ十内。
 これは彼の祖父が猫目石という宝石を唐人を殺して奪ったことによる祟りであった。
 呪われた境遇に加え、下役に過ぎない十内を、組頭の娘、小枝(さえ)は心から慕う。
 しかし、小枝に横恋慕す権堂の陰謀により、十内は隠密(スパイ)の疑いをかけられる。
 あらぬ疑惑に逃亡を図るものの、権堂達に襲われ、十内は全身に傷を受けて、牢に入れられる。
 その夜、権堂とその仲間達の前に、猫のように眼を光らせた影が現れ、一人また一人、斬殺していく…」
 「S・F&怪談」(ひばり書房黒枠)に再録されております。

・北風三平「好きなんだ」
「お金を落とした青年に代わって、代金を払ってくれた娘。
 だが、娘は往来で、人が変わったように、キチガイじみた行動を取る。
 卒倒した娘を青年は交番に運ぼうとすると、娘は意識を取り戻し、自分ではなく姉が発狂したと言って、立ち去る。
 娘のことが気になる青年は、彼女の落とした映画雑誌から、彼女の身元を突き止める。
 娘の名は竹中サユリといい、広い家で一人暮らしをしていた。
 彼が訪ねると、サユリは、井戸から出てきた姉から井戸水を飲まされるという幻覚を見ていた。
 どうもサユリは姉を殺して、死体を井戸に捨てたようなのだが…」

・古賀しんさく「醜い奴」
「自分の容貌にコンプレックスを抱く青年。
 彼は、金を貯めて、美男子になるべく、整形手術を受ける。
 手術は成功し、世の中バラ色であったが、ある夜、彼は奇妙な箱を拾う。
 その箱の中には、世にも醜い男の生首が入っていた。
 以来、彼の前には、その生首の目をした男や、鼻をした男が現れるようになる。
 彼はその男達を目にする度に凄まじい恐怖に襲われ、次々と殺していくのだが…」

・備考
 ビニールカバー剥がし痕ひどし。pp5〜8、下部の切れにテープの補修跡。pp51・52、下部に裂けあり。pp101・102(古賀作品)、上隅に四方5センチぐらいの欠損あり。p107、上のコマにボールペンでの落書きあり。後ろの遊び紙に貸出票の剥がし痕あり。

2018年10月6日 ページ作成・執筆

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